日本経済のフローチャート

土曜の夜からこっぴどい風邪で寝込んでしまった。月曜はとりあえず午前中のみ休講にして様子を見ていたが、朝になっても起き上がれないので、午後も休講。ホントに申し訳ないです。本日(火曜)は症状がすこし改善したものの、外出するのは未だしんどくて、ニコンサロンの北島敬三展も見逃してしまった。明日(水曜)は会議がいっぱい。最後の(自分が議事進行せねばならない)会議にだけ出席というのは許されるだろうか・・・。

ところで、先週の計量経済学で「相関」を説明したので、今週は、いろんな経済変数間の相関関係をチェインにつなげた図を紹介しようということで・・・

20年来、こういうチャート(アローダイアグラムもしくは「フローチャート」)を講義で使っている(経済変数間の相関因果のロジックを把握することが、経済学を学ぶ王道^^)。で、現下の日本経済の様子は、上のような図で把握できないだろうか。

図中の実線は正相関(増加関数)の関係を、点線は負相関(減少関数)の関係をあらわしており、矢印の向きは因果の方向(原因→結果)をあらわす。記号は、Y:GDP C:消費 I:投資 G:政府支出 X:輸出 M:輸入 P:物価 π:利潤 W:貨幣賃金 ω:実質賃金 N:雇用 e:為替 R:実質金利 Ps:株価 Pb:国債価格 ここまでが内生変数、外生変数は Ww:新興国の賃金 Pw:貿易財の世界価格 Rw:実質利子率の世界水準。
たとえば、円安(為替eが上昇、外生ショック^^)により株価Psが上昇、輸入物価が上がって一般物価水準Pも上昇ぎみ。貨幣賃金Wの上昇は遅れているから、実質賃金ωは下がりはじめているはず。しかし、株価の上昇が資本家所得πを増やして消費Cはいくぶんか増えてきた、という風に読んでいく。

でも、ここまでゴチャゴチャすると、説明がちょっとしんどいかな。実質賃金を(実質利子率も)省けば図はもっとカンタンになるんだけれど・・・焦点のこの2つを外すわけにはいかないよね。。

勘違いや見落としがあれば、ぜひ、ご指摘ください^^。

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このページは、eiichiが2013年5月14日 10:34に書いたブログ記事です。

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