若桜鉄道

若桜と書いて「わかさ」と読む。「撮り鉄」にはまったく興味がないんだけれど、鉄道写真家のレイルマン中井が、若桜鉄道の写真をいくつかアップロードしている(この人のブログはときどき表示がおかしくなるので、写真に直接リンクをはる。これとかこれとかこれ、まぁ若桜線の哀愁はほとんど感じられんけれど・・・撮る側に感じろという方がムリか^^)。

若桜鉄道は、鳥取市から郡家(こうげ)、因幡船岡、八東(はっとう)などを経て若桜に至るローカル線。国鉄時代には、SLの吐く煙のなかをトンビやタカが悠々と飛び交っていた。「あぁ上野駅」ではないけれど、鳥取から大阪に集団就職で出てきた若者たちも多かった。若桜線は彼らの帰省線だ。毎年の盆には、大阪発の急行「さんべ」がぎゅうぎゅう詰めの満員になる。鳥取まで6〜7時間ほどは立ちっぱなしだったろうか。鳥取から若桜線に乗り換えて、実家の最寄り駅に降り立った先はタクシーをとばす。年に二度しか乗らないタクシー。一度はこのとき。大阪名物あわおこしを土産にかかえて実家に凱旋する。そして二度目は、この盆休みがあけた帰路に、親が持たせた二十世紀梨の木箱をかかえて、大阪駅から集団就職先の寮へ戻るとき。逃れようのない道なのだから大阪でがんばる、なぁに、そのうちお抱え運転手をあごで使える身分になってみせるさ、と自分に言い聞かせる。
ボクが抱く若桜線のイメージはこんな感じだけどね。

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このページは、eiichiが2013年5月28日 21:38に書いたブログ記事です。

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