失われた20年

和泉ホールでの市民講座、あれほど熱心に静聴してくださると、やりがいもあるが、手が抜けない。先週の質問は、「投資立国は可能か」「なぜアベノミクスで円安になったのか」「インフレ目標は達成可能か」「世代間格差の計算はあまりにも(年配者の)実感とかけ離れている」の4つだった(はず)。4番目はなんとしても答えたいが、時間がかかりそうなので、あと回し。前の3つについて、相応の時間をかけて、説明した。

それで、昨日のお題は「失われた20年」。日本経済停滞の原因とおぼしきものは・・・

  1. 将来期待が悲観的で消費や投資が低迷している
  2. 国際競争力の低下により貿易収支が赤字に転落した
  3. 上の1,2による総需要の低迷に加えて、要素価格均等化の圧力により、賃金が低下してデフレが生じている
  4. デフレは円高を誘発し、実質金利を引き上げて、事態をさらに悪化させている(デフレ・スパイラル)
  5. 景気対策で一時的にデフレスパイラルをやわらげることはできるかもしれないが、上の1,2,3の構造的な原因を取り除くことはむずかしい
というような流れ(大学の講義のような難しい話ばかりを続けていてよいのだろうかとちょっと不安になったりもするけれど・・・^^)。

デフレ・スパイラルのところで購買力平価説とフィッシャー方程式を説明したんだけど、いつも大学の講義で使う「カンタン算数表」が好評だった(と思う^^)。

 

動画を直接に埋め込むのはやめた(YouTubeにアップロードして Share -> Embed の安直作戦^^)。

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このページは、eiichiが2013年6月 6日 02:00に書いたブログ記事です。

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