アベノミクス本

市民カレッジも残り3週、そろそろ参考文献を紹介せねば、ということで、講座終了後に読んでもらえそうな本を探すために、梅田の大書店へ。いろいろと観察した後に、『アベノミクスでも消費税は25%を超える』(小黒一正)と『インフレで私たちの収入は本当に増えるのか』(佐々木融)の二冊がよいときめた。

上の二冊はいずれも正統派の立場から書かれたものなので、リフレ派の本も一冊くらいはあげておこうと探したのだけれど・・・良書を見つけることができなかった。たとえば、「リフレ派きっての論客」という触込みの『解剖アベノミクス』。短時間のうちに書かれたものなのか、文章が淡泊で説得力にとぼしい印象。上の小黒教授の本などと比べると、論理の精緻さや論旨の明快さにおいて、劣るように思う。

それにしても(蛇足ながら)、学生や受講者に「買わせてはならない」と思わせる本が多すぎないだろうか(まさに、この国の混迷を反映?)。。ベストセラーとなった『アメリカは日本経済の復活を知っている』などは、帯のキャッチコピーが胡散臭さ200%(←写真を参照)、これを見ただけで手に取る気も失せてしまった。

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このページは、eiichiが2013年6月29日 23:55に書いたブログ記事です。

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