T.T.メールほか

その昔「世界」という月刊誌に T.K. と名乗る人物のちょっとあやしい文章が連載されていた記憶があるが、最近(といっても、すでに5年前いや10年前くらいから?)、T.T.と名乗る人物が(ときどき思い出したように)日本じゅうの経済学研究者にあてて、意味不明の経済論文もどきをメール送信し続けている。本人にすればよっぽど自信のある「研究」なのだろうけれど、どう好意的に見ても、中学生の作文を越えるものではないように思う。数年前に一度だけ、北海道方面の著名学者が反応して「こんなバカなことはやめなさい」という趣旨の返信をしていたが、まったく懲りない様子で、いまでは、Gmail の新規アカウントですら自動的にスパム処理するほどの notorious rascal になってしまった様子。しばらく忘れていたのだけれど、(新手の手法で)タイトルも署名も本文も英語で送るようにしたらしく、ふたたびスパムに落ちずに目にとまるようになった(その英作文がこれまた救いがたいヒドさで、大阪弁でいうところの「アホ丸出し」・・・)。
誰でも容易にこういうことができてしまうのがネットの世界だが、この件が異常なのは、送信者が、本名はもちろん現住所や出身大学まで明かしていること。出身大学(の指導教員あたり)が動いて、いいかげんになんとかすべき(してあげるべき)ことだろうと思うのだけれど・・・。蛇足ながら、このメールの宛先リストには、本学ではボク以外にも経済学部の数名の教員のメールアドレスが含まれている。つまり、かなり(とてつもなく)幅広く日本中の経済学関係者を網羅しているのだが、彼の出身大学にはこのメールは届いていないのだろうか。。

大河ドラマ「八重の桜」、本日は二本松少年隊の悲劇。若干22歳の隊長が、13歳の子供から成る少年隊に向かって、「我が二本松藩は、官軍に寝返って生きながらえるより、同胞会津への忠義を貫くことを選んだ。誇りを持ってたたかえ」と鼓舞する(鼓舞した後に自分が楯になって子供たちを逃がす、泣けてしまった^^)。「子供」つながりで、先日とどいた写真誌「風の旅人」復刊第二号(テーマは「コドモのクニ」)のなかの、著名な脳科学者の寄稿文を思い出した。ジョン・レノン「イマジン」を引用しながら、いわく、子供の頃の純粋な心に戻ればよいだけのこと、だそうだ(無神論やら無政府論やらといったものこそ初等中等教育を通じてすり込まれたイデオロギーでは?こんな文章でお茶を濁すとは、写真誌をなめているのかな^^)。編集者が(「イマジン」の単細胞を)補足して、雑草に学ぶ「弱者の戦略」などを引用しながら、フォローしている。子供の純粋な心に戻ってはいけませんね。。

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このページは、eiichiが2013年6月16日 22:31に書いたブログ記事です。

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