2013年9月アーカイブ

アップデートなど

情報処理推進機構からの「注意喚起」(こちら)に従って、おもむろに、学部サイトのCMS等を最新版へアップデート(といっても、もとからこの注意喚起にはひっかからないバージョンだったんだけど)。念のためにサーバ全体の復旧用スナップショットもとってもらったが、問題なく完了。
上の注意喚起文によると、セキュリティ面で脆弱なバージョンを使い続けている国内サイトはかなりの数にのぼるそうだ。億劫とかそういう次元ではなくて、業者まかせでグチャグチャに弄られていて、なおかつ業者を途中で変更したりしていると、アップデートもままならないということに・・・(勝手な想像だけれど)。

土曜は、ある集まりで、お二人の若い研究者のプレゼンを聞くことができた。いずれも爽やかな好青年でハキハキとした受け答えがすばらしかった。経済学のswamp(泥沼)などという表現で、あちらこちらの大御所が、複雑化した(わりには現実を説明できない?)マクロ経済モデルを非難しているが(こちらなど)、彼らのプレゼンを聞いていると、まだまだこれからという印象。大規模なシミュレーションで、コンピュータ集約度はさらに高まるのかな(年寄りの冷や水にしかならんけれど、残りの研究人生はこの分野にドップリとつかってみようかな・・・などと^^)。。
それにしても、司会をつとめた同僚はホントに面白い人だ。いついかなる場所でも笑いをとり、場をなごませることを忘れない。あの姿勢は見習いたい。

アップルの底力?

スマホは十分に成熟して、サムソンとアップルの競争点は、内蔵カメラの性能あたりに絞られてきた様子。スマホはコンデジの代替品として進化していくのかな。9月20日付け日経新聞の記事(「カメラ会社も仰天、新型5sで見せたアップルの底力」)。有料会員限定なのでリンクをはれないけれど、内容は要するに、サムソンGallaxyの新型が内蔵カメラの画素数を1300万に上げたのに対抗して、アップルiPhone5sは画素数800万のままでセンサーのサイズを大きくした。これには日本のカメラ会社も「まっさお」?でアップルの底力を見せつけた、というもの。日経のこの種の記事にはピントがずれたものが多いけれど、まぁ、面白いと思った。

iPhoneのセンサーはソニー製、サムソンのセンサーは自前だろう。つまり、iPhoneとGallaxyの競争は、ソニー対サムソンのセンサー技術の競争。もともと日本企業から流出した技術だけれど、サムソンはどれくらいまで日本メーカーに迫っているのだろうか。この日記でも何度も引用する DxOMark のスコアを集計しているページを見つけた(サムスンイメージセンサーの追い上げ)。APS-Cサイズのセンサー(普及型デジ一眼、つまり、昔のハーフサイズフィルム)での比較では、ニコン・ペンタックス・ソニーに次いでサムソン、意外にも差がないぢゃないかという感じなんだな、これが・・・^^。

ただ、基本的なことだけど、ちっぽけなセンサーが進化して十分な解像度や感度を持つようになっても、(小型軽量という点以外では)大きなセンサーにはどこまで行っても敵わない。なぜなら、カメラやレンズの基本構造はフィルム時代とまったく変わらないのだから(つまり、センサー=フィルムのサイズ自体がいちばん重要な要素なのです、フォーサーズはどこまで行ってもフォーサーズ、スマホのカメラもどこまで行ってもスマホのカメラでしかない)。数年前だったか、DOFをレタッチで自由に操作できる技術が話題になったけれど、あれはその後どうなったのだろう。実用化すれば、ほんとうのデジカメ革命だと思ったりもしたけれど・・・(陰謀史観は大嫌いだけど、この技術については、危険すぎて抹殺封印されたという話をされても信じるかも^^)。

聖天通りのパラソル

Apple Store 販売停止措置

iPhone,iPad を iOS7 にアップデートしたところ、ふたつの辞書アプリ、LDOCE(ロングマン英英辞典)とRoget's II Thesaurus(ロジェ類語辞典)が作動しなくなった。なぜだろうと調べてみて、ビックリ。このふたつの販売元Enfour社は、すでに今年の1月に、Apple社から「出入り禁止」の通告、つまり、AppStoreでの販売停止処分をうけてアプリ市場から撤退していたようだ(原因は、海賊版=不法コピーを防ぐためにある種の仕掛けをアプリに組み込んだところ、その仕掛けにバグがあって、正規ユーザまでも不法コピー使用者にしてしまったということらしい)。しかし、ミスをおかした会社が罰を受けるのは仕方ないとしても、この場合、ユーザはどうなるのだろうか。。Enfour社は人気商品のLDOCEアプリを別会社(名目上?)に譲渡したらしく、LDOCEのほうは、この別会社から新製品を無料でもらうことができた。でも、ロジェ類語辞典のほうはサポートなし(きっと、ユーザ数が少ないマイナーなアプリだから・・・)。

追記 20/Sep)直接にEnfour社にメールで問い合わせたところ、アプリ部門の譲渡先が販売している同額商品を提供する以外に方策がないと、平謝りに謝ってきた。返信を期待していなかったので、すこし驚く。でも、ロジェの代替物は見当たらないのです(たとえば、プリンストン大のWordNetなどでも類語の数が比べものにならない、ロジェは非母語話者の学習には格好の辞書だと思う)。


ほたる町の十六夜

東京五輪の経済効果

くどいが、東京五輪開催の経済効果。150兆円というのはさすがにどのメディアも取り上げなくなったようだが、東京都が発表した3兆円という数字が一人歩きしている。でも、これは生産誘発額であって、付加価値の増額ではない。最終需要の増分は1兆2千億円と試算されているようだから、国内企業の付加価値増はたかだかこれと同額ほどにしかならないだろう(最近の内閣府短期計量モデルの推計では乗数は1.07ほど)。こんなことは自明で、ちょっと調べてみると、上げ潮派?のエコノミストですら2007年にすでに指摘していた(こちら)。経済効果だけを考えるなら、五輪開催のメリットはびみょうなところ。もちろん、それを補ってあまりある大きなメリットが、五輪招致にはあるはず。

仕事が早く終わったので、ちょっと遠出して竹田城跡まで(どこでもよかったんだけど、青春18きっぷの期限が迫っていたので^^)。大阪から姫路経由で竹田まで、新快速と播但線の鈍行を乗り継いで3時間弱(往復5000円のところを2300円^^)。竹田駅から城跡までは(迂回路で)片道1時間の適度なハイキングコース。寒くなると名物の雲海が出て、うっとおしい^^写真家諸氏であふれかえるそうだから、寒くならないうちに行くのがよい。

ps. うっとおしい写真家諸氏は「カメ爺」とも呼ばれるようで、その非常識なふるまいは、たとえばこんな感じ(観光客が荒らす美瑛町)。かつて阪神電車を(不可抗力で)止めてしまった身としては(即座に平身低頭に謝って事なきをえたけれど)、没頭する気持ち自体はわからないでもないんだけれど・・・あとの対応はヒドすぎる^^。まぁ、趣味なら光景を自分の目に焼き付ければ十分で、カメラに記録するのはオマケ。カメラを持っていると見方もずいぶん違ってくるし、カメラを持ってブラブラするだけでも楽しいのにね(筋トレにもなるんだから^^)。。

東京開催への反論?

月曜の日経新聞夕刊に、昨日のIOC総会で太田雄貴が号泣している写真が掲載されていた(こちら、有料会員限定かも)。太田はホントにいいヤツ、頭もいいし、器もでかい。それはともかく、一夜あけて、2020年の東京五輪開催について、意外にも?否定的な見解を記している人たちがいる。ボクがフォローした範囲では、相当に口汚い表現で、怒り?を露骨に表しているものばかり^^。

東京開催に反対する根拠は、だいたい、三つくらいに集約できそうなんだけど、まず、「招致派の連中は原発処理のことを忘れたがっている」という言い方。しかし原発処理については、あのプレゼンの場で総理が公約をしたので、今後の推移を注意深く見守るということだろう。付随して「被災地をないがしろにして」と言う人もいるが、五輪開催と被災地支援は事業としては別個の予算枠で独立に進められることだ。
いまひとつは五輪開催の経済波及効果に関わるもので、「ひたすら金儲けの算段に夢中になっている国に五輪招致の資格があるのか」などとお怒りなんだけど、これ、そもそも、経済波及効果なんてほとんど期待できないのではないかと・・・^^。150兆円という数字を公表したシンクタンクがあるらしいが、どうせ産業連関表の目の子算だから、こんなものを真に受けてはいけない(7年間で150兆円なら1年あたり21兆円、今後2020年まで毎年、日本の経済成長率は4.3%もはねあがるのか^^)。ちなみに、東京都自身はもっとつましい試算をしており(最終需要増は1兆円強)、経済効果にはさほど期待していない様子だが・・・。
それから、中韓の反日運動を引いて「東アジアの隣国との友好的な外交関係の確立が先決なのに、隣国を口汚く罵倒するばかりの国に五輪開催の資格はない」などともお怒りなんだけど・・・これもおかしな言い分だ。あのIOC総会の実況中継に日本人の多くが感動したのは、全力でアピールすれば世界を説得できるということ、その力が日本にはあるのだということを再認識したからだろう。隣国の理不尽な言いがかりにも理を尽くして世界を説得すればよい。それがほんとうの友好への道だ。

日曜のいろいろ

徹夜でIOC総会のテレビ中継に見入る。高円宮妃も安倍総理も堂々とした見事なスピーチだったが、竹田代表が "Vote for Tokyo!" を三度繰り返して締め括ったスピーチにはただただ感涙にむせぶのみ^^(同時通訳がかなりジャマだった、といってもフランス語はちんぷんかんだけど・・・^^)。

午後から、日本統計学会のチュートリアルセミナー「ビッグデータと統計解析」を聴講(@阪急石橋)。いやはや、面白かった。「ビッグデータ」の主戦場は情報系のひとり勝ち状況か。講演をした北大M教授は「情報系と統計系、自分はどっちつかずのまんなかだ」と弁明しながらも、統計陣営のコンピュータ音痴を嘆いている様子(「おいM君、最近は R の商用版で S というソフトがあるそうだね」などと言ってくる大家がいるそうで・・・)。かたや、業を煮やした統計学の大家が、「ビッグデータ解析などといってもゲームプログラマがわけもわからずに初等の回帰分析をやっている、しかも間違っている」と力説。

先進技術のサイクル2013年版によると、ビッグデータは、現在、「過度な期待のピーク期」にある。この後すぐに「幻滅期」に入り、安定していくのは5〜10年先とのこと。しかしまぁ、やっぱり(少なくとも現状では)「ゲームプログラマ」のひとり勝ちのように思うんだけどな。。

日曜の夜は、見るテレビがなくなってしまって、ちょっとさびしい。「八重の桜」はすっかりつまらなくなってしまった。「半沢直樹」も、第一回こそ興味津々で見たものの、その後は、どこが面白いのかよくわからない。

明日(今日)はカメラ持参でちょっと寄り道もしよう。三脚の雲台を加工してロケ用ノーパソ仕様にするのは間に合わないので、しばらくは OM-D をカバンにひそませます^^(>プロ兄)。

天才の饒舌、MOOCsなど

FIT2013のいくつかのセッションを聴講して、いったん帰阪。島根発?で今や世界標準となったプログラミング言語、Rubyの開発者の記念講演。生まれ故郷で学会表彰を受けることに嬉しさもひとしおとの弁にホロリ^^。それにしてもさすがに、瞬間の話術は超一流。交換可能な部品(「プログラマ」)で人生を終わらないためには組織の要請に抗して属人化を徹底せよという趣旨(深い内容はないような気もしないではなかったけれど^^)、とにかく「若人よ、俺に続け」という結論だったろうか。なお、ご本人自らが(自慢げに)何度も強調しておられたけれど、学位もなく、いわゆる「研究業績」も皆無の人が学会表彰されるのは前代未聞のことらしく、そういえば、そのアカデミア権威の頂点にいるらしき老教授が、講演を終えて帰っていく彼とすれちがったのに、ねぎらうどころかまったく無視していたように見えたのは気のせいか^^。

それから、MOOCs のセッション。MOOCs (Massive Online Open Courses)とは要するにネット上の無料公開大学だが、Massiveという形容詞がポイントで、世界じゅうから数十万人規模の受講者が集まる(とくに開発途上国の優秀な若者たち)。東大が開講した宇宙物理の講座のデータが紹介されていて、受講登録者は4万人、うち社会人が50%、学部生・大学院生が30%ほどに、高校生以下の神童たちも(タジキスタンの12歳の少女など)。京大が次にやる生命科学講座の Trailer(予告PV)はメチャめちゃにカッコ良かった^^。スタンフォード大の例では、通常の大学講義と同じ内容のオンライン講座を開講したところ、最終試験の得点ランキング上位500名(50名の聞き違い?)に、スタンフォード大の学生(通常の在籍生)は一人も入っていなかった(上位はオンライン受講者が独占した)とか・・・(いまのところは?天才発掘事業のようで^^)。日本国内向けに(日本語 OOCs)ニッチをねらう放送大学や関西大手私学の事例も紹介されていたけれど・・・。Flipped Classroom の試みや Learning Analytics とかもまだ始まったばかりという印象。

 

大雨のためもあって、お遊びはなし(涙)。雨がようやく止んだ夜に、ローカル線で山間の無人駅まで行き、付近を小一時間ほどブラブラしただけ(人っ子ひとりおらず、もとい、おばあさんが一人いたけど、それ以外には何もなかった^^)。ところが戻りの列車が運休で(これはヒドい)、仕方なしに、たまたま数時間遅れでやってきた特急に飛び乗ったところ、車内で特急料金1000円ほどを請求された。他の乗客はみんな、大雨による遅着で特急料金の払い戻しを受けていたのに・・・(運休はまったく解せないし、そもそも遅延の時点で特急列車の資格をなくしているだろうと反論のひとつもしたくなったが、面倒だし疲れていたので、やめた。すこしは気をきかせろよ、旧国鉄じゃあるまいし^^)。

長期ロード

火曜から山陰方面へ出張。どうせならということで、月曜に倉敷を経由する長旅にしてしまった(夏はどこへも行けなかったし・・・^^)。倉敷は40年ぶりかな。でも頭のなかにはすでに日本海の夕景しか浮かんでおらず、スケジュール表と路線バス・山陰本線の時刻表とを見比べながら、「自由時間」をいつ作るかを検討中(何をしにいくんだ^^)。

土曜は東京でセミナー、日曜は大阪でセミナー、どちらもすでに申込み済なんだけど、まぁ、体力の続くところまで・・・ということで、東京のセミナー(RのGUIアプリ開発)はキャンセルかな^^。

追記@倉敷)う〜む、大雨だ(涙)。行きの列車は大幅に遅延するし、旅行期間中の中国地方はずっと雨マーク。不幸だなぁ(というか、仕事の出張に三脚まで抱えて行く不届者への天罰か。。

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