天才の饒舌、MOOCsなど

FIT2013のいくつかのセッションを聴講して、いったん帰阪。島根発?で今や世界標準となったプログラミング言語、Rubyの開発者の記念講演。生まれ故郷で学会表彰を受けることに嬉しさもひとしおとの弁にホロリ^^。それにしてもさすがに、瞬間の話術は超一流。交換可能な部品(「プログラマ」)で人生を終わらないためには組織の要請に抗して属人化を徹底せよという趣旨(深い内容はないような気もしないではなかったけれど^^)、とにかく「若人よ、俺に続け」という結論だったろうか。なお、ご本人自らが(自慢げに)何度も強調しておられたけれど、学位もなく、いわゆる「研究業績」も皆無の人が学会表彰されるのは前代未聞のことらしく、そういえば、そのアカデミア権威の頂点にいるらしき老教授が、講演を終えて帰っていく彼とすれちがったのに、ねぎらうどころかまったく無視していたように見えたのは気のせいか^^。

それから、MOOCs のセッション。MOOCs (Massive Online Open Courses)とは要するにネット上の無料公開大学だが、Massiveという形容詞がポイントで、世界じゅうから数十万人規模の受講者が集まる(とくに開発途上国の優秀な若者たち)。東大が開講した宇宙物理の講座のデータが紹介されていて、受講登録者は4万人、うち社会人が50%、学部生・大学院生が30%ほどに、高校生以下の神童たちも(タジキスタンの12歳の少女など)。京大が次にやる生命科学講座の Trailer(予告PV)はメチャめちゃにカッコ良かった^^。スタンフォード大の例では、通常の大学講義と同じ内容のオンライン講座を開講したところ、最終試験の得点ランキング上位500名(50名の聞き違い?)に、スタンフォード大の学生(通常の在籍生)は一人も入っていなかった(上位はオンライン受講者が独占した)とか・・・(いまのところは?天才発掘事業のようで^^)。日本国内向けに(日本語 OOCs)ニッチをねらう放送大学や関西大手私学の事例も紹介されていたけれど・・・。Flipped Classroom の試みや Learning Analytics とかもまだ始まったばかりという印象。

 

大雨のためもあって、お遊びはなし(涙)。雨がようやく止んだ夜に、ローカル線で山間の無人駅まで行き、付近を小一時間ほどブラブラしただけ(人っ子ひとりおらず、もとい、おばあさんが一人いたけど、それ以外には何もなかった^^)。ところが戻りの列車が運休で(これはヒドい)、仕方なしに、たまたま数時間遅れでやってきた特急に飛び乗ったところ、車内で特急料金1000円ほどを請求された。他の乗客はみんな、大雨による遅着で特急料金の払い戻しを受けていたのに・・・(運休はまったく解せないし、そもそも遅延の時点で特急列車の資格をなくしているだろうと反論のひとつもしたくなったが、面倒だし疲れていたので、やめた。すこしは気をきかせろよ、旧国鉄じゃあるまいし^^)。

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このページは、eiichiが2013年9月 6日 18:00に書いたブログ記事です。

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