東京開催への反論?

月曜の日経新聞夕刊に、昨日のIOC総会で太田雄貴が号泣している写真が掲載されていた(こちら、有料会員限定かも)。太田はホントにいいヤツ、頭もいいし、器もでかい。それはともかく、一夜あけて、2020年の東京五輪開催について、意外にも?否定的な見解を記している人たちがいる。ボクがフォローした範囲では、相当に口汚い表現で、怒り?を露骨に表しているものばかり^^。

東京開催に反対する根拠は、だいたい、三つくらいに集約できそうなんだけど、まず、「招致派の連中は原発処理のことを忘れたがっている」という言い方。しかし原発処理については、あのプレゼンの場で総理が公約をしたので、今後の推移を注意深く見守るということだろう。付随して「被災地をないがしろにして」と言う人もいるが、五輪開催と被災地支援は事業としては別個の予算枠で独立に進められることだ。
いまひとつは五輪開催の経済波及効果に関わるもので、「ひたすら金儲けの算段に夢中になっている国に五輪招致の資格があるのか」などとお怒りなんだけど、これ、そもそも、経済波及効果なんてほとんど期待できないのではないかと・・・^^。150兆円という数字を公表したシンクタンクがあるらしいが、どうせ産業連関表の目の子算だから、こんなものを真に受けてはいけない(7年間で150兆円なら1年あたり21兆円、今後2020年まで毎年、日本の経済成長率は4.3%もはねあがるのか^^)。ちなみに、東京都自身はもっとつましい試算をしており(最終需要増は1兆円強)、経済効果にはさほど期待していない様子だが・・・。
それから、中韓の反日運動を引いて「東アジアの隣国との友好的な外交関係の確立が先決なのに、隣国を口汚く罵倒するばかりの国に五輪開催の資格はない」などともお怒りなんだけど・・・これもおかしな言い分だ。あのIOC総会の実況中継に日本人の多くが感動したのは、全力でアピールすれば世界を説得できるということ、その力が日本にはあるのだということを再認識したからだろう。隣国の理不尽な言いがかりにも理を尽くして世界を説得すればよい。それがほんとうの友好への道だ。

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このページは、eiichiが2013年9月10日 00:00に書いたブログ記事です。

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