スマホは十分に成熟して、サムソンとアップルの競争点は、内蔵カメラの性能あたりに絞られてきた様子。スマホはコンデジの代替品として進化していくのかな。9月20日付け日経新聞の記事(「カメラ会社も仰天、新型5sで見せたアップルの底力」)。有料会員限定なのでリンクをはれないけれど、内容は要するに、サムソンGallaxyの新型が内蔵カメラの画素数を1300万に上げたのに対抗して、アップルiPhone5sは画素数800万のままでセンサーのサイズを大きくした。これには日本のカメラ会社も「まっさお」?でアップルの底力を見せつけた、というもの。日経のこの種の記事にはピントがずれたものが多いけれど、まぁ、面白いと思った。
iPhoneのセンサーはソニー製、サムソンのセンサーは自前だろう。つまり、iPhoneとGallaxyの競争は、ソニー対サムソンのセンサー技術の競争。もともと日本企業から流出した技術だけれど、サムソンはどれくらいまで日本メーカーに迫っているのだろうか。この日記でも何度も引用する DxOMark のスコアを集計しているページを見つけた(サムスンイメージセンサーの追い上げ)。APS-Cサイズのセンサー(普及型デジ一眼、つまり、昔のハーフサイズフィルム)での比較では、ニコン・ペンタックス・ソニーに次いでサムソン、意外にも差がないぢゃないかという感じなんだな、これが・・・^^。
ただ、基本的なことだけど、ちっぽけなセンサーが進化して十分な解像度や感度を持つようになっても、(小型軽量という点以外では)大きなセンサーにはどこまで行っても敵わない。なぜなら、カメラやレンズの基本構造はフィルム時代とまったく変わらないのだから(つまり、センサー=フィルムのサイズ自体がいちばん重要な要素なのです、フォーサーズはどこまで行ってもフォーサーズ、スマホのカメラもどこまで行ってもスマホのカメラでしかない)。数年前だったか、DOFをレタッチで自由に操作できる技術が話題になったけれど、あれはその後どうなったのだろう。実用化すれば、ほんとうのデジカメ革命だと思ったりもしたけれど・・・(陰謀史観は大嫌いだけど、この技術については、危険すぎて抹殺封印されたという話をされても信じるかも^^)。
聖天通りのパラソル