消費増税、不人気な実習科目など

消費増税が決まった、とりあえず来年度から8%。周知のことだが、我が国の国民負担率、つまり(国民の租税負担+国民の社会保障負担)/国民所得は40%ほど。国民負担率が50%を超えるイギリスやドイツ、フランス等を「中福祉・中負担」の国と呼ぶなら、我が国は「中福祉・低負担」の国と言えるだろう。再来年度に予定されている10%への引き上げが実施されると、消費税率についてだけは、これらの国と同等の中負担国に「昇格」することになる。
でも、私的にかなり驚いたのは、「生活が苦しくなる」という不平不満の声ばかりが報道されていること。10人中10人がこう答えている。中小企業経営者の悲痛な面持ちには共鳴するが、豪勢な身なりをしたご婦人などにはもうすこし粋なコトバを語ってほしいと思う。子供たちの将来のために、若者の負担を和らげるために、この国が破綻しないために、と語る人が一人もいない。いや、実際にはそういう「知識人」も多くいるはずだけれど、テレビはそれを報道しないということだろうか。。

秋学期の「経済情報処理演習II」は、受講者が10名たらずになりそうな気配。前半はUnixコマンドとシェルスクリプト、後半はC言語プログラミング。それぞれに経済ネタの応用問題を準備していて、前半はネット上の株価データ(長期時系列)の分析、後半についてはマクロ経済モデルのシミュレーション。もちろん、いいかげんな内容の講義をしているつもりはまったく無いけれど、まぁ、このシラバスでは不人気にならざるをえないということか。この科目は、非常勤の先生に任せていた頃に受講者1名にまで落ち込んだために、私が交代して担当となり数十名クラスにまで盛り返したんだけど、ここ数年の漸減傾向はいかんともしがたいものがある。隔年開講としてしまってもいいんだけど、その前に、「私の実習科目は何故かくも不人気なのであるか」とでもいったタイトル(の文章/プレゼン)で思いのたけをまとめてみたい気もしないではない^^。

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このページは、eiichiが2013年10月 1日 19:46に書いたブログ記事です。

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