2013年11月アーカイブ

火垂るの墓、極み香

役職の手前、この種の記述はずっと控えていたんだけれど・・・中国国防省の報道官が、かの防空識別圏について「日本が撤回するなら、こちらも44年後には撤回を考えてやる」と公式に表明したそうだ。長谷川慶太郎という経済評論家は、かつて、中国は早晩7つの小国に分裂すると予言した。7つとは人民解放軍(という名の人民抑圧軍)の七大軍区で、各小国はもちろん軍事独裁の専制国家となる。昨年までは授業のなかで、クズネッツの逆U字仮説をひきながら、中国社会はいま不平等のピークだがこれからは成熟した先進国に向かう(かもしれない)などとカタってきたが、もうやめよう。。あぁ、ホントに日本人でよかった^^。

日本人といえば、心のふるさとは「火垂るの墓」。ボクは、キナくさい話を聞くと、なぜか、瀕死の幼い節子が「兄ちゃん、どこへも行かんといて」と必死で叫ぶ姿が脳裏に浮かぶ。この節子のまなざしが、老いた母親や(他人の)幼い子供のそれに重なることもある。やり場のない憤りをしずかに噛み殺し自省につなげるのがわれら日本人。あぁ、ホントに日本人でよかった^^。

ところで、冬酒の仕入れの続き。「兼八」の新酒、「極み香」が届いた(11月は季節限定銘酒ヌーボーのオンパレード^^)。これはもう文句なしに、美味い。「うっめぇ〜」と大声で叫びたいくらい、美味い。あぁ、ホントに日本人でよかった^^。

冬支度完了

夏からいきなり冬になった。というわけで、晩酌(ダイヤメ*1)用の酒も夏物からいっきに冬物へ。夏のあいだに常飲していた「赤霧島」は、上品な香りで爽快な味わい。その赤霧も底をつき、冬の本場?に向けて濃厚芳醇系のものを仕入れ中。まず、尾込商店「さつま寿」の新酒(ヌーボー^^)を九州大分の酒屋から取り寄せ。さつま寿は骨太の薩摩隼人のイメージ(隼人ではないボクは湯割りにして円やかに飲むのが好きだけど)。この酒屋さんは「兼八」の定価販売で有名なんだけど、ときどき、九州一円の名蔵の酒を抽選で定価販売している(当選確率はかなり高い)。

また、春の市民講座で知り合った方から、芋焼酎原酒の一升甕を送っていただいた(ご厚意に甘えます、酒には目が無いもので^^)。封を開けてちょっとビックリ。芋の原酒は初体験だが、一升甕もめずらしい。これは、少なくとも数年は楽しめそう(原酒の度数なら半永久に保存可能のはず、甕で熟成というのも楽しみだな^^)。

とまれ、これで冬支度は万全^^。

ちなみに今日の夜は、丹後の地ビールからはじめて、鳥取若桜の地酒(清酒の原酒)。いただきものの豪華なダイヤメで、酒飲み冥利に尽きます^^。

そういえば昨晩は、京都寺町でたまたま入った店(「京色」)で、生麩田楽などをつまみに、情け嶋→佐藤(黒)→萬膳→くじら(黒)とグイグイいってしまった^^。「情け嶋」は八丈島産の麦焼酎、メニューにこれを見た時点でうれしくなったけれど、他の銘柄もリーズナブルな品揃えで、料理も(ボクの舌には)とてもよかった。さいきんちょっとイカれすぎか・・・^^。

*1 薩摩弁で「ダイ」はダレ・疲れ、「ヤメ」は止める・癒すの意(らしい)。

駅の売店で「韓国が背負う嘘の代償」という大見出しが目にとまり、某大衆誌(小学館)を買ってしまった。本題の韓国特集のほうは、ベトナム戦争時の韓国軍の蛮行にはじまり、部品ひとつ作れない「技術大国」の惨状など、よく耳にする「物語」が並んでいるだけでほとんど有益な情報はなし。世の雰囲気に迎合して販売を伸ばしたいのだろうけれど、ちょっと行き過ぎ、これではむやみに嫌韓を煽るだけでは。。

パラパラとめくっていくと同様の記事が続くが、『財務省も政治家も御用学者も嘘ばかり・日本の国民負担率は実は高かった』というタイトルに目がとまった。あまりに単純なトリック(というより、勘違いだろう)^^。意に反して定説を補強するデータが提示されている。面白い勘違いだと思うので、論点を整理するグラフを作成してみた。

グラフの青い棒が、国民負担(税負担+社会保障負担、GDP比 *1)。緑の棒が、政府から国民への還元(社会保障支出、GDP比 *2)。したがって、国民の純負担率(国民負担ー社会保障支出、グラフの紫の棒)は、米国6.8%、日本8.2%、イギリス15.4%、ドイツ12.4%、スウェーデン15.9%、フランス16.6%となる。
あきらかに日本の国民負担率は低い。しかし日本の社会保障支出(緑の棒)はイギリスとほぼ同じ、ドイツに比べると少ないがアメリカよりもかなり多い。よって(おおまかに)日本は「低負担・中福祉」の国と言えるだろう。ここまでが「定説」。

しかし某大衆紙は、この定説を「まやかし」と断じる。その根拠は・・・国民純負担(グラフの紫の棒)に財政赤字(赤い棒)を加えるという荒業^^。「財政赤字は国民の負担」なのだから、これを足しあわせると、日本国民の「本当の負担率」(紫+赤)は8.2+13.2=21.4%となり、ドイツ17.8%やスウェーデン15.9%より高いということになる。

しかしこれこそトリック「まやかし」だ。財政赤字(国債増)は将来世代の負担であって、現在の国民負担ではない。現在の日本国民は、将来世代に負担を回すことによって(自らは低負担で)、中程度の社会保障を享受している(中福祉)ということ。。

*1 財務省「国民負担率の国際比較(GDP比)」
*2 国立社会保障・人口問題研究所「社会支出の国際比較(GDP比)」

ps. こういうグラフがエクセルでも作成できることを発見(試行錯誤の末に^^)。

SV600

公費購入したスキャナー(Scansnapの新機種、SV-600)が届いた。大型の本を裁断せずに読み取ることができる。ためしに図書館から借りた写真集をスキャンしてみたが、クセに慣れるまでにちょっと時間がかかりそう。ページのゆがみ補正などは自動処理にはほど遠い感じ。やはり、まだ発展途上というところだろうか。統計書の類から細かい数値表を大量に(できれば高速に)自動認識させて取り込むのが目的なんだけど・・・。

昨日で大学祭は終わり。名ばかりの顧問をつとめている写真部なんだけど、展覧会の通知ハガキに掲載されている写真を見て行く気が失せるというのもどうしたものか。もう10年くらい前にチェスの地域チャンピオン(新入生)がチェス部のドアをたたいたら入部を断られたという話があったけれど、大学の部活動も曲がり角をすっかり曲がりきって、新時代に突入?というところか。まぁずっと同じことを思ってるんだけど、写真なんて、専門学校でも教えるような現像引伸なんてどうでもよくて、もっと面白いことは他にあるのではないのかなぁ。。

背広の下のロックンロール

学生時代、ジョン・レノンが撃たれて死んだ年の暮れのゼミコンパで、「おまえは何歳くらいまで上の人間と真剣に酒を飲めるか」と問うた友人がいた。某メガバングに就職した男が Don't trust anyone over 30. という名言を引用したあとに、二流出版社に内定していた彼は「オレはどんなに年上の人間でも、そいつの人間性を見抜ける」と豪語していた。まぁ、この歳になって、ボクもようやく、彼の真意が理解できるようになったかな。。つまらないヤツは、ほんとうにつまらない。酒の席ですら見栄を張りウソをつく。

断っておくが、ボクは、中学高校大学時代を通じて、中島みゆきのファンなどであるはずもなかった(「狼になりたい」という曲には心酔しながらも・・・^^)。世界最高峰の人智と世界最高速の電子計算機が社会の真理を科学的に明らかにすると信じていたんだけどなぁ・・・^^。

水の都のストリートビュー

Google がヴェニスのストリートビューを公開したというので、さっそく眺めてみた。ずっと以前に一度だけ訪れた場所だけど、教室の窓の外にアドリア海が広がる大学で学会のランチサービスにワインのボトルが並んでいたこととか、川沿いのレストランで女給がBill(勘定)に勝手にチップを書き込んできたので「店主を呼べ」と語気を荒げたら勘定が半額に訂正されたこととか、いろんなことを思い出しながら、1時間ほどヴェニス観光を楽しめた。
それで、あの頃のことがすっかり懐かしくなってしまって、ヴェニスのあとに、英国のストリート・ビューをまた1時間ほどながめた^^。1997年から98年にかけてマンチェスタで住んだ家(13 Bath Street, Altrincham,UK)はあの頃のままで健在。2004-05滞在時にお世話になったウッドストックのマダムの家は、相変わらず売りに出たままの様子(不動産屋のFor Saleの看板が見える)。中にとまっている赤い車は、我々が帰国する時に買い取ってくれた VW では・・・(そんなはずはないか^^)。

中島みゆきは中山みき

うちの学部には、仕事ができない教員が若干一名いる。年齢はすでに40歳を越えているはずだけれど、理解力の低さに加えて、責任感といったものが欠如している。不幸なことに、彼はいま、私の「部下」である。そして「上司」の私は、本日の会議終了後に、彼がまとめるべき書類を一人で作成している。まぁ、本日のものは、ほんの数時間で完成したけれどネ(彼にまかせた場合、ほとんど全てを逐一指示せねばならず、おそるべき理解力の低さにジリジリしながら、数倍の時間と労力をかけた揚げ句に、けっきょく未完成のままで放り出されてしまうのがオチだから)。私が彼の仕事を肩代わりしている時間に、彼は、例によって、大学近くの居酒屋で酒盛りに参加していたのであろう。いつものように、責任を投げ出して(というか、自分が取り組むべき仕事だという意識すらないのだろう)、美酒に酔いしれていたことだろう。実にバカげた話ではあるが、どうしようもないのである。こういうのを「社会人基礎力がゼロ」と表現するのだろうが、ここは大学なので「社会人基礎力」など問題とされないのであるし、私のほうも「上司力」を問われたりすることはないのであるから、こんな「部下」を説諭するなどという面倒なことはしたくないのである。
まぁ、根っこの根は悪くないヤツだとは思うんだけどなぁ。今年は、不幸な巡り合わせ?が重なって、彼の存在がひときわ目立ってしまった。昨年の場合には、ほとんどの書類は一昨年のものを微修正するだけでよかったはずだし、ほとんど全ての作業を、有能な某職員さんと優しい「上司」が影でサポートしたんだろうと思う。今年は、カリキュラムを改革したためにほとんどの書類を作り直す必要がある上に、有能な某職員さんが配置転換でいなくなっちゃったのだ(加えて、今年の「上司」はまったく優しくないし・・・キレて、いちど、ひっぱたいてしまった^^)。

というわけで、雑務も終わったし、昨日届いていた DVD をもういちど見よう。中島みゆきである^^。ライブである^^。「中島みゆきは中山みき」(呉智英)、けだし至言だ^^。

神隠しによる技術流出

週刊ダイヤモンド11月16日号が、韓国企業サムスンの特集(「二番手商法の限界」)を組んでいる。まず目を引かれたのが「吸い尽くされた日の丸技術、暗黒の技術流出40年史」。

「まるで神隠しのように姿を消した」多くの日本人技術者が、「お土産をどっさり持って」韓国へ渡り、韓国語の通名で、サムスンに貢献しているという。「お土産」とはもちろん当該技術者の知識能力と、それから日本企業の内部機密資料だそうだ。たとえばシャープ亀山工場の場合には、工場建設中の段階で設計図の全部がサムスンの手に渡っていたらしい。つまり、シャープが社運をかけた最新鋭工場の生産機種と生産能力の詳細は、工場稼働前にサムスンに筒抜けだった。製品の原価情報や新機種の企画戦略書など、日本企業のあらゆる情報が把握されているらしい。まぁ、ルール違反には許せないものを感じるけれど、日本企業のセキュリティの甘さ、さらに日本企業が自社の技術者を冷遇し続けてきたという側面もあるのかも。。

特集では、サムスンの戦略を「キャッチアップ殺法」と名付けている。この殺法には「奥義5箇条+1」というものがあるらしく・・・

  1. 合弁会社を日本企業と設立
  2. 技術供与を日本企業から受ける
  3. 「先生」として日本人のトップ人材を招く
  4. 日本人エース技術者をヘッドハント
  5. 部品屋になって日本企業からノウハウ吸収
  6. 学ぶことがなくなったら巨額投資で日本企業を殲滅(って、過激派の内ゲバか^^)

サムスン電子の営業利益の7割をたたきだすスマートフォン(ギャラクシー)はこうした「キャッチアップ殺法」の集大成であるという。

「部品屋に徹する。セット(完成品)は作らない」。約10年前、そうささやきながらサムスンは格安の部品をひっさげて、日本の携帯電話メーカーに近づいてきた。部品としては使い物にならない品質だったが、あまりの安さに、結局、サムスン製部品の採用が決まってしまう。製造現場は「仕方がないので部品の品質を高めるようにサムスンに技術指導した」。その結果、サムスン製部品の技術水準は向上した。それだけならよかったが、最初の約束はどこへやら、サムスンはそこで身につけた技術を詰め込んだギャラクシーを日本市場へ投入。スマホに乗り遅れていた日本企業にとどめを刺した。
たとえば、ギャラクシーのNANDメモリは東芝から技術供与を受けたもの、有機ELディスプレイはNECとの合弁で技術と知的財産を手に入れたもの、など。

サムスンは既に日本の家電メーカの技術を完全に吸い尽くした。次のねらいはカメラ、コンデンサ、化学、LED、バイオ医薬品、電池などなど。サムスンはこうした新しい分野でも「愚直にキャッチアップ殺法を繰り返しており」、現在はイメージセンサでニコンに急接近中とのこと(ニコンはサムスンの下心を見抜いて熱烈営業には応じなかったらしいけれど・・・^^)。

中島みゆきのギタリスト

先週 NHK BS で放映された「オール中島みゆきナイト」。たまたまボーっと見ていたところ、「ファイト!」という曲の間奏で、エレキギターのソロに鳥肌がたった^^。はてさて、あの丸ハゲの渋いギタリストはいったい誰なのだろうと、ネット上を探し回った。ようやく見つけたのでメモしておこう^^。NHKが流していたのは「歌旅 2007」のライブ映像で、ギタリストは古川昌義。DVDを、ずいぶん迷った末に購入。

「ポートフォリオが学習支援に活用されるための条件」というセミナーを聞くために、日帰りで名古屋大学まで行ってきた。

北陸方面の工科大学の成功例は以前から聞いていたが、東京六大学あたりでも Mahara 等の導入が進んでいる様子。でも、このテーマの「専門家」を自称する方が大声で何度も強調していたけれど、我が国の大学では「大半が失敗例」という状況らしい。効果への懐疑、担当学生数の多さとフィードバックの煩わしさなどなど、まぁ、事情は実によくわかる(本学の状況をかえりみるまでもなく^^)。ちなみに、成功例の工科大学では、各教員が、毎週、60〜70名程度の学生に対して懇切丁寧なフィードバックを実践しているそうだ(教員採用時の誓約事項としているそうだ^^)。
そもそも、教育観のパラダイムシフトを高邁に語る「専門家」自身が、なぜ「e-」でなければならないのか(なぜ「電子」ポートフォリオでなければならないのか)をうまく説明してくれていないような気がした。東京のH大学海外留学組のコミュニケーション促進の話は面白かったけれど、それ自体ならFacebookあたりでも既に広く実践されていることで・・・(もちろん、成果物を自己PRに使う等の「メリット」は強調されてはいたけれど・・・)。

ところで、名古屋に行くために夕刻からの別の約束をキャンセルしたんだけど、それを知らせるメールが相手方に届かなかったようだ(Gmailからソフトバンク携帯へのメール送信が不調?)。約束の時刻にボクがあらわれないので相手は何度もメールをくれるんだけど、こちらからの返信はまったく届かず、けっきょく、1時間以上もボクを待ち続けてくれた。今度会うときに埋め合わせしなくちゃ。。

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