2013年12月アーカイブ

Cool mind and warm heart

↓のグローバル化の話は、ある方からの問いかけに応じるために書いたもの(ブログに書いたのは、私の言うことを他の経済学研究者にもチェックしてもらいます、というほどのつもりだったんだけど・・・)。経済のカラクリは、感情論のレベルではどこまでいっても意味のある結論にはたどりつけない。もちろん、熱い志は必要だと思うけれど・・・。

ところで、
私の父は少年兵で出征した傷痍軍人だった。父の兄は中国大陸で戦死したが、この人の遺影に、祖母や父や父の弟は毎朝毎晩ずっと手を合わせていた。安倍首相の靖国参拝は、遺族の切ない思いをたしかに癒したと思う。アメリカ大使の disappointed(失望)という一語で、蜂の巣をつついたように首相批判が噴出しているけれど(そんなにまで言うのなら、事前にもっとしっかりと意見表明しておいてほしかったとも思うが)、大使の公式声明文の末尾には We take note of the Prime Minister’s expression of remorse for the past and his reaffirmation of Japan's commitment to peace(安倍首相が過去に対する悔悟を表明したことと、日本国の平和への決意を再び確約したことに注目しこれを認める)ともある。

去る人の清々しさ

土曜から全日本フィギュア選手権のテレビ中継にかぶりつき。かつて日本チームを支えたエースが、敗れても納得しきった様子で、清々しい笑みをうかべながらリンクを去る姿は印象的。安藤美姫のTwitter、Congratulations to the Olympic team, I wish all the best to them といった安藤自身のつぶやきにホロリ。さらに、ケガで絶不調の高橋大輔が、惨敗を悟り、フィニッシュの直後にうなづきながら見せた微笑みには、えもいわれぬ美しさを感じた。「諦めの朗らかさ」、熾烈な競争のなかに生きてきた人は、ほんとうに潔いなぁ。。

というわけで、クリスマスは真っ昼間から酒を飲みながら、久しぶりに「諦め」や「ト短調」を鑑賞中^^。最近、モーツァルトには「ト短調」がもう一曲あることを知った。有名な交響曲25番と40番、疾走する悲しみの五重奏K.516に加えて、ピアノ四重奏1番というのもト短調らしい。注文して届いてからずっと棚晒しだったCDを聞いてみる。

なお、本日の酒は「蛍流」。大分県佐伯市で、地元の水と地元の麦から醸された一品。全麦の常圧蒸留にしては穏やかな口当たりで甘さも控えめ、でも大分麦の香ばしさはしっかりと味わえる。無名銘酒の四合瓶コレクションもやめられない^^。

ゼミ募集、カーリング

専門ゼミの一次募集、ボクのゼミにはちょうど定員の20名が応募してきた。そのうち8名がボクのコース演習(プレ・ゼミ)を現在履修中の学生。プレ・ゼミは実質参加者が13名だから、そのうち8名(6割強)が明年度以降もボクのゼミを志望してくれたことになる。これはちょっと驚き。コンピュータやデータ分析といったコトバにひかれてやってきても半年もすれば難しくて逃げていくというパタンが、これまでの常だったのに・・・。ちなみに、経済情報処理演習IIの履修者からも3名、2回生の登録者が5名だからこちらも6割の残留率。まぁ、たぶん、この秋学期は担当コマ数が5コマと少なかったので(記憶にある限りで、新任で赴任した20数年前以来のこと)、いつもニコニコと(万全の準備で)講義をしていたからだろう^^。

カーリング女子、オリンピック出場決定!ドイツ戦からTVのライブ中継を注視、土曜日曜の中国戦(二連敗)はほんとうに悔しかった。で、瀬戸際のノルウェー戦に午前0時からかぶりつき。序盤は苦しい展開で、ひたすらに相手のミスを祈りつづける応援(いかにも英国発祥のスポーツ^^)。勝負を決めた第7エンド大量6点の場面、相手のスキップがラストショットをミスした午前2時40分くらいに、寝静まったマンションで歓喜の声を発してしまった^^。いやぁ、よかったよかった。

「金融政策」の英語

大学院に新しく設置する科目の英語名を考えねばならないということで、一昨日、現在の大学院科目の英語名一覧表をざっと見た。こんなものがあるとは、つゆ知らず。それで、ちょっと驚いた。これらの英語科目名は英文の修了証明書に記載されるらしい。ということは、かの「インドの東大」や「ヨーロッパの東大」からやってきた交換留学生たちも、その英文修了証明書を持って帰国し、それぞれの「東大」に提出したわけだ(あな、おそろしや^^)。

本学大学院設置申請のときから使われてきたであろう(つまり、ここ15年ほど使われてきた)英語科目名のなかに、ふたつほど、怪しげなものを発見(他にもあるんだけど、まぁ細かいことを言えばキリがないので・・・)。ひとつは金融政策研究 Studies in Financial Policy 、もうひとつは流通経済論研究 Studies in Distribution Economics 。

金融政策は Monetary Policy だ。たとえば、世界でいちばん読まれている定番教科書 G.Mankiw(マンキュー)の Macroeconomics には、財政政策 Fiscal Policy 、金融政策 Monetary Policy という用語は登場するが、Financial Policy なんていう用語はどこにも出てこない。上級編の定番教科書 D.Romer(ロマー)の Advanced Macroeconomics も同様。FRB(アメリカ合衆国の中央銀行)も Bank of England(英国の中央銀行)も、金融政策は Monetary Policy と明記している。
たしかに、日本人の古い?先生が金融政策を Financial Policy というのはボクも知っているけれど、少なくとも現在では、これはおかしいだろう。この点を明確に示しているのが Bank of England のWebサイトで、中央銀行の業務のうち、インフレ・ターゲットや量的緩和政策などを中心にしたマクロ経済政策を Monetary Policy と定義して、金融システムや銀行経営の安定性を確保するための政策を Financial Policy と定義している。前者が中央銀行が行う金融政策、後者は(日本では)金融庁あたりがやる仕事だろう。

それから、流通経済論研究 Studies in Distribution Economics のほうは経営学分野の科目だが、Distribution Economics と聞いて「流通経済」を思い浮かべる人はまずいないだろう。Distribution Economics といえば「所得分配の経済学」に決まっている。まぁ、経済学の人間がとやかく言う筋合いではないのかもしれないけれど・・・。

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