GoodNotes、機会費用・勉強の不効用・サンクコスト

GoodNotes という iPadアプリはよく出来ている。ようやく、ちゃんと使える手書きノートに出会えた気持ち。もっと早く知っていれば、7NotesやらNoteshelfやらPenultimateやら、いろんな同種アプリを試すこともなかったろうに・・・。論文や本のpdfファイルに、下線でもメモでもなんでも手書きで自由に書き込める。また、数式や図入りのノートを、紙に書くようにスラスラと作成できる(たとえば こんな感じ、ちなみにこのノートは某プロジェクトにおける補助金支給の効果を考えていて思いついたもの)。

ところで、次のような問題はどう考えればよいだろうか。

ある会社が新入社員に英会話学校への通学費用補助をはじめたとする。TOEIC700点超を目指す中級講座が対象で、これをクリアすると憧れの海外部署配属への道が開かれる。しかし、学生時代に留学経験を持つ新入社員A君は入社前からすでにTOEIC700点超である。もちろん、補助金で英会話学校へ通う権利はA君にもあるわけだが、A君にこの権利を行使するいわれはない。つまり、A君にとってこの補助金制度の恩恵はゼロとなるわけだが、A君はそのことを「不公平だ」と憤るだろうか?

そんなことはないと思う。むしろ、A君は、ライバルたちが英会話学校に通学しているあいだに、余暇を楽しむこともできるし、英語以外の勉強をすれば同期の仲間を出し抜くチャンスにもなる。むしろ、不安のなかで英語を懸命に勉強せねばならない同期社員たちの苦痛をおもんばかって、あぁ学生時代に英語を勉強しておいてよかったとホッと胸をなでおろすのではないだろうか。。

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このページは、eiichiが2014年1月31日 05:43に書いたブログ記事です。

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