他学部の先生(海外研修中?)からとつぜんにメールが届き、3GB超のデータファイルと格闘中だが処理方法を教えてほしいとのこと。まぁ3GBくらいならまだフツーのPCでもなんとかなるけれど、処理プログラム(その海外の友人が作ったという)のほうがどういうものかを見てみないと、なんともね・・・。とりあえず、本学で汎用的な分散処理システムを今すぐに構築することはむずかしいと答えたが、「ビッグデータ」がこうまで身近なものになってきたことにちょっと驚いた。
PCの主記憶が最大640KB(キロ)だった頃に400MB(メガ)程度の経済データを音楽用CDROMに格納する画期的なプロジェクトに参加して、私の顔と指が夕方のMBSニュースに流れたのは、あれはもう30年前のことだったか(人生で最初で最後のTV出演^^)。隔世の感。ただ、最近は環境整備の進化(というか、業者間の競争)にも目を見張るものがあって、「ビッグデータ」などといっても、実は、誰でも容易にすぐにできそうな雰囲気があることにもあらためて驚いてしまう。
東京圏の図書館で「アンネの日記」が組織的に破壊されている一件。米国ユダヤ系団体の副所長が怒りをあらわにして(米国ユダヤ系団体が強く非難)「もし犯人の目的がアンネの記憶を否定し遺産を破壊しようとしたものなら、むしろ、その逆が起きていると知るべきだ」と語ったそうだが、いみじくも、この種の事件の主たる効果(/ねらい)はまさに「その逆」にある。たとえば、差別落書事件の場合には、差別がまだ根強いことを国民に知らしめるというものだった。
国際的な反日謀略という解釈は誰しもまず脳裏に浮かぶところではあるけれど、海外メディアの反応は今のところおしなべて穏健な感じ。たとえばBBCニュース(Anne's diary vandalised in Japan)は、なぜ日本でこんなことが起きたのかはミステリー、としている。かの NY Times でさえ mysterious と言い、Manchester Guardian(私のなかでは「反日新聞」のイメージが濃厚^^)でさえ「大多数の日本人はアンネフランクをよく学習している」などと報じている。まぁ(不謹慎かもしれないけれど)「真相」がどういう筋書きで結着するのか、興味津々といったところ。。