大山賛歌、長秒露光

月曜から木曜まで3泊4日で湯郷・蒜山・大山へ。湯郷では豪雨のためサッカー見学は中止、大山も雲に隠れて一度も見えなかった^^。

でも、大山といえば植田正治写真美術館。ここのショップにて、素晴らしい写真集を発見(柄木孝志「瞬 」)。手にとってパラパラとめくり、購入を即断。作者は、脱サラして大阪から大山に移住、10年以上も大山の写真を撮り続けている方らしい。本のキャッチが「あなたは本当に山陰の風景を知っていますか?」。地元の人の推薦のことば、「山陰がこんなにも美しいと、いったいどれだけの人が気付いているだろう」。やっぱり、ふるさとの写真はこうでなくっちゃ^^。

かたや、帰宅すると、注文していた大阪の写真集(安い古本を収集中^^)が何冊か届いていた。でも、やっぱり、大阪ではないと思う。我がふるさと大阪の美しい写真集はなかなか見つからない(「大家」のそのものずばりのタイトルのものも何冊かあるんだけど、理屈ばかりでいまひとつ・・・^^)。

それにしても、いまさらながらに自動車免許がほしい。自分で車を運転できれば、もっと自由に時間を気にせず、あちらこちらへ行けるのになぁ。。蛇足ながら、自動車免許を持たない大学教員は、私以外にもけっこういます。免許をとっておくべき歳のころに、わきめもふらずに勉学に明け暮れていたから(ウソ、単に必要もなく興味もなかったから^^)。

ps.
旅先で、長秒露光(NDフィルタ装着時のシャッター開放時間)の算式を確認したので、忘れないうちにメモ^^。

絞り値をN、シャッター速度をt秒とすると、露出値 EV = 2 log(N) - log(t) (以下、対数の底は 2 )。フィルタを装着したときの光の量の変化(倍率)を k とすると(光の量が2倍になると EV を一段上げねばならないのだから)⊿EV = log(k) 。絞り値を固定するなら、t0をNDフィルタ装着前の適正シャッター速度、t1をNDフィルタ装着後の適正シャッター速度として ⊿EV = -⊿log(t) = -log(t1) + log(t0) より log(t1) = -log(k) + log(t0) つまり

t1 = t0/k

たとえば、NDフィルタ無しでシャッター速度1/125秒が適正露出となる場合に、ND400フィルタを装着したときの適正シャッター速度は t1 = (1/125)/(1/400) = 400/125 = 3.2 秒。あるいは1/15秒で適正の場合、ND400フィルタ装着時には 400/15 = 26.67秒となる。ND400なら1/k=400、ND100000なら1/k=100000、ND8とND400の二枚装着なら1/k=8×400=3200、ND400を二枚装着なら1/k=160000とする。

ちなみに、正確なリモートリリース(「レリーズ」)は iPhone で決まり(SmartShutter)。

pps.
手元のニコンD800Eですこし試してみたところ、いくつか面白い現象に遭遇^^。

  1. ホワイトバランスAutoでは、長秒露光時に、色味がすっかり変わってしまう。RAW現像時点で調整できるけれど、そのためにNDフィルタ装着前の画像も一枚撮っておく必要があるね。
  2. 数分も露光すると、ノイズが盛大に出る。これは事後的には除去不可能。(倍の時間がかかっても)カメラ内蔵の長秒ノイズ除去機能は常にONにしておこうときめた^^。
  3. シャドーとハイライトの光量差が大きい被写体の場合、ISOを低く設定すると、長秒露光では露出アンダーとなるようだ。デジタル版「相反則不軌」? これは、謎^^(どなたか教えてください)。

ppps.
上の3の疑問。本学写真部OBのプロからメールをいただいた。ありがとうございます。

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このページは、eiichiが2014年8月30日 01:39に書いたブログ記事です。

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