2014年12月アーカイブ

オリエンタリズム?

Gapminder もしくは Motion chart が世界に広がる契機となった、H.Rosling の TED での講演(The best stats you've ever seen, 2006年2月)は、数年前まで、留学生対象の英語講義で鑑賞していた(Javascript をやる別の実習科目では Google chart API で Motion chart を作ってみたり、R から活用する術を調べたりもしたものだったけれど・・・)。ふと思い出して探してみたところ、より興味深い講演ビデオを発見した。同じ講演者が、インドで開催された TED の大会で、「アジアの台頭」というテーマの講演をしている(Asia's rise: How and When)。最近の TED には日本語サブタイトル(字幕)が出るようになっていて、これは通常の講義でも使えそうだ。

このビデオ、西欧流オリエンタリズム?の臭いがプンプン(善意に満ちあふれていそうだけれど、どこかしら持ち上げすぎの感もあり、万が一にもアジアが西欧を追い抜いた日には、満面の笑みが鬼の形相に変わるのではないかとも・・・^^)。まぁ、それはおくとして、医療統計の専門家である講演者は、インド人の平均所得は2048年にアメリカ人の平均所得に追いつくと言っている。この予測はビデオの最後の部分に登場するんだけど、ずいぶんと荒っぽい^^。

しかし、これは格好の「ネタ」になりそう^^ なので、英語講義は言うに及ばず、別の科目でも、回帰分析の解説に使うことにした。インドや中国が急成長をはじめた2000年代からのデータを素朴にプロットしてみれば、唯一言えそうなことは、中国のGDPがアメリカに追いつくだろうということだけ(2005年あたりから直近までの GDP(IMF世界データベース、ドル換算)の伸びを外挿してみると、2020年代の後半あたりに中国のGDPはアメリカを抜く。しかしこれも・・・^^)。

アベノミクス

総選挙は与党の勝利。日経のトップ記事は「アベノミクス継続へ」。

おりしも、ピケティ「21世紀の資本論」が世界中でベストセラーになったことも手伝って、反対派からは「格差拡大」が喧伝されたけれど、多くのエコノミストが心配しているのはそんなことじゃない(「機会の平等」へ向けた構造改革は必要と思うけれど・・・)。アベノミクスとは超金融緩和(インフレ)政策+時間軸(低金利)政策。これに消費税増税の引き伸ばしが加わって、「徳政令」の様相を呈してきた。ナイーブにコツコツとため込んだ(わずかな)貯蓄はどうなるのだろう。。

とはいえ、ピケティは「ネタ」になると思うので、サブゼミで、イントロだけでも原書を読むことにしたい。英書講読のサブゼミ、毎週一回やってます。まじめな方なら、どなたでも歓迎^^。

ps. 雑記帳の更新が滞っていますが、腕の痛みとしびれが消えず、キーボードをうまく打てないのです(涙)。整形外科の診断では、頸椎(vertebra)の一部が神経を圧迫しているとのこと。二週間ほど前に、いつもの肩凝り(stiff neck)とタカをくくって、いつものように激しい首の運動をしたのがまずかったようです(むかしに接骨院で教わった方法、ここ10年くらいはこの運動で肩凝りが消えてたんだけど・・・)。とりあえず、鎮痛剤+ビタミンB12(+胃潰瘍予防薬)で経過観察中。肩凝りを甘く見てはいけませんね。。

高機能PDD

旧聞に属するが、先々週の水曜日に学内で行われた講演会(「配慮の必要な学生への大学としての対応」)は盛況で、興味深いものだった。社会良識の欠如、自己中心、会話の流れがつかめない、日常生活のズレ・ルーチン化、想定外のことに対応できず異常な言動をとる。ときにこうした症候を示す学生が一定の比率で潜在しているらしい。

1000名規模の大学で(大学側が把握しているだけで)60名前後といった調査も既にあるそうだ(ちなみに、より広い範疇で、日経新聞の記事によると小中学生の6.5%に発達障害)。

こちらの症例説明によると、他人の気持ちを理解できず、不幸があった人の前で笑ったり喜んだり、失礼な態度や発言で他人を怒らせてしまう。「雨が降りそうだから注意してね」と言われても、何をどう注意すればいいのかわからない。「雨が降ると濡れてしまうから傘を持って行ってね」と言えば理解できる。
高機能PDD(Pervasive Development Disorders)とは、知能指数は低くないので、こういった症候が一見してそれとは判別できない場合を指す。むずかしい問題だ。

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