Gapminder もしくは Motion chart が世界に広がる契機となった、H.Rosling の TED での講演(The best stats you've ever seen, 2006年2月)は、数年前まで、留学生対象の英語講義で鑑賞していた(Javascript をやる別の実習科目では Google chart API で Motion chart を作ってみたり、R から活用する術を調べたりもしたものだったけれど・・・)。ふと思い出して探してみたところ、より興味深い講演ビデオを発見した。同じ講演者が、インドで開催された TED の大会で、「アジアの台頭」というテーマの講演をしている(Asia's rise: How and When)。最近の TED には日本語サブタイトル(字幕)が出るようになっていて、これは通常の講義でも使えそうだ。
このビデオ、西欧流オリエンタリズム?の臭いがプンプン(善意に満ちあふれていそうだけれど、どこかしら持ち上げすぎの感もあり、万が一にもアジアが西欧を追い抜いた日には、満面の笑みが鬼の形相に変わるのではないかとも・・・^^)。まぁ、それはおくとして、医療統計の専門家である講演者は、インド人の平均所得は2048年にアメリカ人の平均所得に追いつくと言っている。この予測はビデオの最後の部分に登場するんだけど、ずいぶんと荒っぽい^^。
しかし、これは格好の「ネタ」になりそう^^ なので、英語講義は言うに及ばず、別の科目でも、回帰分析の解説に使うことにした。インドや中国が急成長をはじめた2000年代からのデータを素朴にプロットしてみれば、唯一言えそうなことは、中国のGDPがアメリカに追いつくだろうということだけ(2005年あたりから直近までの GDP(IMF世界データベース、ドル換算)の伸びを外挿してみると、2020年代の後半あたりに中国のGDPはアメリカを抜く。しかしこれも・・・^^)。