本橋成一「上野駅の幕間(まくあい)」。文化欄のある記事でこんな写真集があったことを知り、大阪市立中央図書館にて閲覧。駅のホームで堂々と立ち小便をする行商人、迎えが来ずに弱り果てながら「息子が下の者をよこしてくれるはず、嫁はゴルフで来られない」と見栄をはる老女。背負った荷物や手土産の量の多さ、見送り・出迎え・帰郷前の酒盛りなども半端な人数ではない^^。多くの女性が和服をまとっているのもよい。パラパラとめくりながら、昔の大阪駅や梅田界隈を思い出してる^^。
ちなみに、本橋の写真集は、中央図書館ではあちこちの開架コーナーに散在していて、面白いというか、なんというか・・・。この「上野駅の幕間」はなんと技術・産業コーナーに配架されていて、自動車工学「ホンダレジェンドのすべて」などと一緒に並んでいる。「炭鉱(やま)」も技術・産業コーナー、「屠場」は人権図書コーナー、「うちは精肉店」は子供コーナーなどなど。地下一階の芸術書コーナーに行っても見つけられない、さすが「社会」派^^。
ps.
専門家?はどう評価しているのか、検索してみた。大手放送局の高給取りらしき人のサイト。いわく、ただただ懐かしい(そりゃそうだ^^)。「上野駅」の話はそれだけ、そのあとは、なぜか、本橋氏本人とベトナム戦争について長時間語り合ったという話に飛ぶ。よく見ると、この人は、例の、「元日本軍慰安婦被害女性」写真展を支持しているようだ。そりゃまぁどうでもいいんだけど、いわく「(女性たちの)写真は見事で歳月と苦痛を語りかけている」(そりゃそうだ、年寄りを撮ればだいたいそうなる^^)。やっぱり、「社会」派には興味が持てない^^。