さいきん、元・大学院ゼミ生との共著で、論文(というか、レポート)を一本書いた。学生アンケート調査の結果と、出身高校偏差値やGPA(学業成績)などの学内データを組み合わせて、いくつかの分析を試みたもの(文章の全体は こちら)。
分析は、もともとは、昨年度に「情報系資格取得プログラム」の補助金を申請するために(ちょっと強引に^^)結論を引き出したもので、要するに、(1) 資格取得意欲と学業全般への意欲はプラスに相関している。経済情報系の学習などでは、資格取得のための短期集中学習を梃子にして、より深い学びへの誘導が可能(かもしれない)、(2) 資格取得意欲と学業全般への意欲は、出身高校偏差値やGPAとはまったく独立に分布している。だから、高いGPAを達成した「ご褒美」として資格講座受講の補助金を与えるような既存制度には限界がある。じっさい、高いGPA値を達成した学生が学業への意欲をまったく示さず、低いGPA値の学生が情報系資格の取得を強く希望するといった例は少なくない。
それはともかく、この分析を進めているなかで、奇妙な?事実に気づいた。すくなくともここ数年のデータをみるかぎり、出身高校偏差値とGPA(大学での成績)には、相関がまったくないのである。なぜだろう? うちの学部の場合、偏差値70をこえる超進学校からも学生は来るし、偏差値40の高校からも学生は来る(主力は偏差値50近辺、平均は48.4)。図の横軸が出身高校の偏差値、縦軸がGPA(大学での成績)、相関係数は 0.0067 ^^。元ゼミ生とあれやこれや議論してみたんだけれど、どうもすっきりとまとまらないので、今回の論文ではスルーした(原因やメリット・デメリットについて、まぁいくつかの仮説は思いつくんだけれど・・・^^)。
ps. なんの脈絡もないけれど、すごい動画を見た(Toyota G's Baseball Party、稲村亜美の神スイング)。今夜は、バッセンへ行こう^^(梅田バッティングドームはまだ営業してるかな)。