マイナンバーは2015年10月に導入され、2016年分(つまり2017年3月の)確定申告から適用される予定。ボクは、大学専任教員になる前は自営業(のようなもの、自由業もしくは「プー」とも)だったし、専任教員(正社員)になってからも、副業があったり、諸種の特別な控除があったりしたせいで、20代後半から確定申告を欠かしたことがない。独身の頃は、申告しなければ数十万円の追徴を逃れうることが自明のケースでも、まよわず?正直に申告して、よろこんで?納税したものだった。マイナンバーを怖れる?ことなどあろうはずもない(と思っていた^^)。
しかし、つい先ごろ岐阜で発覚した年金の不正受給/支給。50年にわたり5000万円以上を不正に支給/受給していたというのだから凄まじいことだが、このニュースを聞いて、昨日、なぜかボクは異常な不安にかられてしまったのだ^^。
老親の年金額や社会保険支給の算定基準はとても煩雑で面倒で、自分自身で確認をしたことなどはなかった。なにもかもお役所の判断に委ねて、お役所から支給されてくるものを受け取ってきただけなのだが、もしもお役所の計算が間違っていたら、あるいはお役所間の情報共有がうまくいっていなかったら・・・
そういえば、ちょっと待てよ、うちの老親の年金収入は税法上の扶養者条件を満たしていないんじゃないのか、さらに、高額介護サービス費は(ウチの場合には)不正受給じゃないのだろうか。お役所は、老親の年金収入をちゃんと捕捉してくれているのだろうか?これがもし違法なら、ボクは処罰されることになるのだろうか!?
で、昨晩は悪い夢を見た(「○○○○大学経済学部の教授、不正受給で逮捕、マイナンバー導入により発覚」と、7時のニュースにテロップが流れる^^)。で、今日は起きてからまず、今週じゅうには区役所に「出頭」せねばなるまい、何と言い訳すればよいのか、「不正受給分」の全額返済に加えて100万円以上の罰金をどこから捻出すればよいか、等々について頭を悩ませた。そして、そのあとに相当の時間を割いて、ほんとうに「不正受給」かどうかを確認してみた。結果は・・・
あぁ、大丈夫だった^^。お役所はちゃんと捕捉して、ちゃんと計算してくれていた。ポイントは「遺族年金は全額非課税」という法律、この条文を見つけてホッと胸をなでおろすまでに、数時間を要した。お役所から毎年送られてくる年金額通知書などに、このことを一言でも書いてくれていれば、こんなに苦悩することもなかったのに・・・。
どれほどの小心者かと嗤うことなかれ。とまれ、愛国愛郷の道に悖ることは何もしていなかったのだ^^。
ps. ついでにちょっと調べてみると、こんな論文を発見。遺族年金の非課税扱いは廃止すべきという、財政専門家からの提言。そう、非課税は不自然だからこそ、ボクも最初は気づかずに悩んだのです。私的には、非課税廃止となればウチの家計にも相応の打撃になるけれど・・・。しかし、(1分ほどで^^)ざっと見たところ、この試算は少し甘い印象(考慮されていない費目が・・・)。
pps. まったくの別件で、こんな掲示板を見つけたので、メモ。こうした議論が未だにあるんだ。