イチゴ白書をもう一度

一ヶ月ほど前にひいた風邪(実は、風邪だと思っていたら気管支炎)で、未だに咳がとまらず、ステロイド吸引と錠剤服用を続けている。薬のためか、あるいは喫煙を控えている(ニコチン摂取量が足りない)ためか、頭がボーっとして仕事がはかどらない。

それはともかく、今日ふと思いだしたこと。一週間前のホームカミングデーで、年配の方々と会話をする機会があった。なぜか、初対面で話をした全員が70年安保世代だったのだが、70年安保世代の人たちが(大学に戻ってきて)話すことは100%決まっていて、70年安保のことである^^(この世代との会話ではあたりまえのことになっているので、一週間前のことはことさらに記憶に残らなかったんだけど、あらためて、今日、ふと思い出したのだ)。

ただ、安保の話といっても、個人的な体験が語られる。そして驚くことに(というか、さいきんは驚かなくなったけれど)、10人中のほぼ10人の知識が(といっても、後追いの一般的な知識だが)、1970年当時は中学生だったボクよりも乏しい。たとえば、「当時はある教員が学生を煽っていた」そうなのだが、その教員が主導していた団体の主張や行動様式、その団体名を覚えておられない(あの超有名な教員ならベ平連のことですね)。学生会館を占拠した学生集団のヘルメットの色柄はどうだったかと聞いても、覚えておられない(けっこう、差があったのでは・・・)。

だから、70年安保というのは、大筋において、それほどマジメ?なものではなかったような気がするのだ(もちろん、マジメ?だった方も存じていますが・・・)。大半の学生にとって、安保や反戦は自分には関係のないこと(時代は高度成長期、卒業後の近未来は安泰)、理屈など理解するのは面倒だし無意味(本音ではどうでもよいことなのだから)、ただ周囲の雰囲気にあおられて合流し、お祭り騒ぎを楽しんでいただけ。ユーミン「イチゴ白書をもういちど」の世界かな^^。

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このページは、eiichiが2015年6月 7日 20:40に書いたブログ記事です。

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