青木昌彦教授、逝去。
60年安保闘争の理論的支柱(だったそうだ)。ノーベル賞にもっとも近づいた日本人経済学者。京都で一度だけ拝顔の栄に浴したことがある(ような記憶が・・・)。印象に残っているのはどこかの雑誌(たぶん、真っ赤な装丁の「季刊現代経済」)に掲載された写真。アメリカ帰りのロンゲ、パンタロンの足を組んでヒッピー風だが、いかにも育ちの良さそうな美男子が、当時流行の「ラディカル・エコノミクス」を語っていた(ような記憶が・・・)。
不肖(などと言うのも恐縮至極だけれど)、学部生の頃から大学院にかけて、分配理論、企業理論、成長理論と、この方の著書はいつも小脇に抱えていた。高校時代に物見遊山で「姫岡国独資論」の原文をながめた記憶もあるが、もちろんチンプンカンプン。いまなら読めるかと思い立ち、国会図書館サイトで検索。来月の東京出張のおりに実物を閲覧してみよう(そのときのためのメモ、掲載雑誌は「共産主義」1959年第3号、あるいは「流動」1974年9月号)。
日経新聞がFTグループを買収。Wall Street Journal が、 5 things to know abour Nikkei と紹介(海外ではまったく知られていなかったんだ)。FTグループは Economist誌の株を50%保有している。FTやEconomistの経済記事は基本的に信頼しているんだけど、ごくまれに何の脈絡もなく登場する反日妄想記事をなんとかしてほしい。