2015年8月アーカイブ

PCオーディオとハイレゾ

10年以上使ったCDプレーヤが修理不能になったことがきっかけで、オーディオ熱がにわかに再燃。帰宅後に(とくに深夜に)心置きなく(大音量で)天上の調べに浸りたい、この切なる願い^^をかなえる次善策を求めて(最善策はぜったいに実現不可能なので)、PCオーディオについて少し調べてみた。

数年前に試したときには、ネットからダウンロード購入した音楽ファイル(「ハイレゾ音源」=CDを超える高音質の音楽ファイル)のプロテクトが不便だったし、PC側の処理能力によっては作動が不安定になることもあったのだけれど、この領域も日進月歩のようだ。

従来からのPCMとは異なるデジタル化方式(DSD)が普及して、高音質化も進んでいる(サンプリング周波数が2.8MHz→5.6MHz→11.2MHzと進化)。再生ソフトのほうも進化していて、たとえば Audirvana などは、DSD音源のNative再生はもちろん、iTunesライブラリにためこんだPCM音源も(とってもカンタンな操作で)再生できる。PCM音源どおしのファイル形式変換や、DSDとPCM間の相互変換も(MacだとXLDとかHi Res Editorなど)。(蛇足ながら)DSD方式は、情報処理試験などには未だ出題されておらず(応用技術者試験などにPCM方式の出題はある)、わかりやすい直感的な解説もなかなか見当たらない。

それから、ヘッドフォンのバランス接続。ヘッドフォンを左右2つの端子で接続するために、最近のUSB-DACやアンプでは左右2チャンネルを完全に?分割して、同じ回路を左右ふたつ備えているそうだ。
この種の環境を視聴させてくれる店が大阪市内にいくつかあって、そのうちのひとつ(大手量販店Y)に音源ファイルを持ちこんでみたところ、通常のPC環境では聞こえるはずもない音が、たしかに、ずっしりと響いた(たとえば、マタチッチ+N響「ワーグナーの宵」の一曲目4分33秒、コントラバスのピチカート一弾^^)。音場空間の広がり等も素晴らしく、ヘッドフォンに対する偏見もかなり解消した。

とはいえ、相応の音質を求めるならばやはり相応の出費が必要なようで、ここでも高級ブランドが幅をきかせるようになっている。さらに厄介に感じるのは、アナログ時代の「都市伝説」の復活。たしか数年前には、「デジタルなのだから、データが確実に伝送されるならば、100円のケーブルでも1万円のケーブルでも違いはない」という(革命的な?)説があったように思う。しかし、これはどうやら覆ったらしい。「ケーブルによって音は確かに変わる(ただし理由は不明?)」というのが昨今の常識となったらしく、1mあたり数万円のUSBケーブルなどが人気商品となっているようだ(パソコンと周辺機器をつなぐ、あのUSBケーブルですよ^^)。

「ハイレゾ」自体の今後については、コンテンツの問題が深刻なように見える。要するに、コンテンツが無い。ハイレゾにはいわゆる「名盤」がほとんど無い(あるにはあるが、昔の録音をリマスターして、名目上の音質をCDより少し引き上げただけのものが多いようにも見える)。新盤にも、有名なアーティストのものはあまり無いようだ。
DSD音源に関しては、SACDとの競合という事情もあるのだろう。SACDでは名盤や新盤が既にかなり販売されているのだが、著作権法改正によって、SACDからDSDへのリッピングもできなくなった。

というわけで、当分は様子見(高嶺の花^^)。

神楽坂など

もう一週間前になるが、東京へ出張。「森戸記念館」という場所に行く必要があったんだけど、これがまた、粋なところ(かつての花街のどまんなか)にある建物なのだ。飯田橋の駅から外堀通りを経て、神楽坂へ。ゆるい上り坂のなかほどで、細い路地に入る。老舗の鄙びた日本料理屋を右手に、お洒落なイタリア料理店を左手に見ながら進むと、つきあたりに森戸記念館の入口が見えてくる。スマホの GPS がなければ行き着けなかったと思う。建物名の冠、「森戸」から、森戸辰雄を連想していたが、見当ちがいだった。

神田のホテルに一泊して、国会図書館へ。名前だけで仮登録してくれて、お目当ての論文は30分足らずでコピー完了。そのあと、知人に教わった「ヒロシマ・ナガサキ写真展」(日本カメラ博物館)へ。ちょうど講演会が開催されていて、ちょっとのぞいてみるだけのつもりだったのに、金子隆一という人の話に聞き入ってしまった。原爆投下直後に撮影された写真群を「グラウンド・ゼロ」と位置づけ、それ以後に撮影されたヒロシマ・ナガサキを時系列で整理して、とても興味深く紹介してくれていた。ヒロシマ・ナガサキに取り組んだ写真家たちが残した言葉や文章の引用がとても印象的、情熱的な語り口はさすがに評論家。でも、この人の本業はお坊さんのようだ(写真蒐集の趣味がこうじて、キュレータや評論家としても活躍?)。

先日買い替えたCDプレーヤは高額だったが、音がやはり気にくわない(厚みは増したし解像度も上がった気はするが、なんというか、とにかく疲れるのだ^^)。ふと気づいて、同じCDをiTunesでロスレス・エンコーディングしてAppleTVからDACを通してアンプにつないでみたら、聞きやすく透明な音に戻った気がした。つまり、相応に(中途半端に)高額のCDプレーヤより、安価なDACに積まれているコンバータのほうが私の好みには合うということ。アンプやスピーカをグレードアップすれば、このCDプレーヤも生きてくるのかもしれないけれど、まぁ私には、ナントカに真珠だな^^。
というわけで、もう、ほんとうに、回転系は無用。保有している全CDのエンコーディング作業を開始。とりあえず、ベートーベン交響曲の全CD50枚ほどを iTunes にほうりこんでみたら、一日仕事になった(もちろん、他の仕事をしながら、だけど)。聴く時間もない(し、細部の違いなどわかりもしないのに)、特価セールで「名盤」の全集などを買いあさっていた時期があって、ブルックナーの交響曲などは7番8番9番だけで30枚以上ある。全CDの作業完了までに何年かかることやら・・・^^。

届かぬ文

久しぶりに買った「アサヒカメラ」8月号。お目当ての特集「東京写真マニアック」はつまらなかったけれど(大好きなS.Tatsuoさんの写真がなかった)、別の興味深い試みを発見。

柴田れいこ写真展「届かぬ文(ふみ) 戦没者の妻たち」、大阪ニコンサロンで8月6日から19日まで。

私の結婚生活は9日間。夫の戦死が信じられず40年以上帰りを待ちました。1991年にゴルバチョフ大統領が「シベリア抑留死亡者名簿」を持って来日し、6000人もの名前が新聞に掲載されました。私は毎日探し続け、ついに夫の名前を見つけました。その時、初めて彼が死んだことを受け入れて泣きました。
そう語る老女の質素な容姿、爽やかな表情は自然体そのもので、高潔な品格の証し。
こういうアプローチは好きだ^^。

高校生「安保法制反対」デモ。SNSを通じて、高校生が大学生たちのデモに参加したそうだ。(大学の情報誌にも同じことを書いたばかりだけど^^)SNSでは深い会話はできないと思うんだけれどなあ。。

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