神楽坂など

もう一週間前になるが、東京へ出張。「森戸記念館」という場所に行く必要があったんだけど、これがまた、粋なところ(かつての花街のどまんなか)にある建物なのだ。飯田橋の駅から外堀通りを経て、神楽坂へ。ゆるい上り坂のなかほどで、細い路地に入る。老舗の鄙びた日本料理屋を右手に、お洒落なイタリア料理店を左手に見ながら進むと、つきあたりに森戸記念館の入口が見えてくる。スマホの GPS がなければ行き着けなかったと思う。建物名の冠、「森戸」から、森戸辰雄を連想していたが、見当ちがいだった。

神田のホテルに一泊して、国会図書館へ。名前だけで仮登録してくれて、お目当ての論文は30分足らずでコピー完了。そのあと、知人に教わった「ヒロシマ・ナガサキ写真展」(日本カメラ博物館)へ。ちょうど講演会が開催されていて、ちょっとのぞいてみるだけのつもりだったのに、金子隆一という人の話に聞き入ってしまった。原爆投下直後に撮影された写真群を「グラウンド・ゼロ」と位置づけ、それ以後に撮影されたヒロシマ・ナガサキを時系列で整理して、とても興味深く紹介してくれていた。ヒロシマ・ナガサキに取り組んだ写真家たちが残した言葉や文章の引用がとても印象的、情熱的な語り口はさすがに評論家。でも、この人の本業はお坊さんのようだ(写真蒐集の趣味がこうじて、キュレータや評論家としても活躍?)。

先日買い替えたCDプレーヤは高額だったが、音がやはり気にくわない(厚みは増したし解像度も上がった気はするが、なんというか、とにかく疲れるのだ^^)。ふと気づいて、同じCDをiTunesでロスレス・エンコーディングしてAppleTVからDACを通してアンプにつないでみたら、聞きやすく透明な音に戻った気がした。つまり、相応に(中途半端に)高額のCDプレーヤより、安価なDACに積まれているコンバータのほうが私の好みには合うということ。アンプやスピーカをグレードアップすれば、このCDプレーヤも生きてくるのかもしれないけれど、まぁ私には、ナントカに真珠だな^^。
というわけで、もう、ほんとうに、回転系は無用。保有している全CDのエンコーディング作業を開始。とりあえず、ベートーベン交響曲の全CD50枚ほどを iTunes にほうりこんでみたら、一日仕事になった(もちろん、他の仕事をしながら、だけど)。聴く時間もない(し、細部の違いなどわかりもしないのに)、特価セールで「名盤」の全集などを買いあさっていた時期があって、ブルックナーの交響曲などは7番8番9番だけで30枚以上ある。全CDの作業完了までに何年かかることやら・・・^^。

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このページは、eiichiが2015年8月14日 18:21に書いたブログ記事です。

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