↓小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラの「運命」がとても良いと思ったので、調子に乗って、同じコンビのブルックナー7番を中古CDで注文。きょう届いたのでさっそく聴いてみたが、こちらはイマイチかな・・・起伏が平坦であんまり響いてこない(素人の素朴な感想^^)。世のブルックナー愛好家には500種類以上のCD蒐集なども珍しくないようで、ネットを少し検索してみると、玄人たちの侃々諤々の評論が読める。彼らによると、ブル7は、近頃では、ブロムシュテット指揮ゲバントハウス管弦楽団の2006年ライブが「一押し」らしい。たとえば2ch掲示板では、「神が降臨」「(これを聴くと)これまでのブル7はなんだったのか(と思える)」などなど。。
ついでにブルックナー8番。名演中の名演とされるのは、チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルの1994年「リスボンライブ」、つまりリスボンでのライブ録音。有名な話だが、戦前から戦後にかけてベルリン・フィルに君臨したフルトヴェングラー。彼の後継者の地位をめぐってカラヤンとの闘いに敗れたチェリビダッケは、ミュンヘンに移り、ミュンヘン・フィルを手兵として一流オーケストラに鍛え上げた。黄金期のミュンヘン・フィルは数々の名演を行ったが、チェリビダッケ自身が録音(CD発売)を極度に嫌っていたために、話がややこしくなる。この「リスボン・ライブ」は、録音そのものも非公式(隠密裏)に行われ、CDは海賊版として発売されたもの。発売したアメリカの会社はすでに消滅、CDの入手はきわめて困難で、過去にオークションで数万円の値がついたらしい。こんな代物を(オークションで落札したことを自慢しながら)「チョー名演、これを聴かずしてブルックナーを語るな」などと言われてもね・・・^^。