サモア=スコットランド戦の実況中継はなかったので、日刊スポーツのWeb速報を30秒毎に自動更新しながらサモアに声援を送り続けたが、予想通り、日本のベスト8進出はなし。
ラグビー日本代表は、ほんとうに素晴らしかった。帰国時の空港ではものすごい人気。でも、エディ・ジョーンズの退任や、主力選手の年齢などなどを勘案するに、冬の時代への逆戻りは時間の問題か・・・
帰国(凱旋)インタビューでは、全員が純粋で一途、爽やかなラグビー男という印象だったけれど、一皮むけば、ドロドロしたものでいっぱいなんだろうなぁ、と感じた^^。ラグビーほど不条理なスポーツはないと思う。「楕円球は人生の縮図」などという言葉もあったように記憶するが、傷だらけで泥臭くひたすらボールをかきだすフォワードと、おいしいところどりでファンの注目を一身に浴びる華麗なバックス。とりわけ、スタンド・オフやフルバックは男前の役どころで、不敗神話末期の早稲田のフルバック(植山)や、不敗神話から凋落した後のスタンド・オフ(本城)などは、生来のルックスの良さもあいまって、(当時にすれば)「史上空前のラグビー人気」の立役者だった。超モテモテの明治OBが賭博さわぎを起こしたり、さきごろも関西の私大理事長となった同志社OBの良からぬ噂話があったり、エディー・ジョーンズの後継者選びをめぐって早くも内紛の噂が聞かれたり・・・やっぱり、かなりドロドロした世界だろうと邪推するのだ^^。
「イット革命」の森・元総理。スポーツ推薦で早稲田に入学するも、身体をこわしてラグビー部を早々に退部。スポ推ゆえに大学もやめようとしていたところを、先輩から「バカもの、大学に残り、世の中の役にたつ人間となって、ラグビーに恩返ししろ」と諭されて、かの雄弁会へ入り、政治家となったそうだ。複雑怪奇な利権の絡みに縛られている(中心にいる?)印象は強いけれど、政治家として何をなされたのかはよく知らない。「ラグビーに恩返し」するのならラグビーW杯東京大会委員長を続ければよかったのに、ラグビーW杯を見限って、(みんなが早く辞めろと言っている)東京五輪組織委員長のほうに固執された。
クリスティアン・ティーレマン指揮ミュンヘンフィルのブラームスを聴く。ドイツのティーレマンは、イギリスのサイモン・ラトルと並んで、新世紀のスターともてはやされた指揮者らしいが、ボク(=素人)はこれがはじめて。個性的な解釈、劇的(ワーグナーをきいてるみたい^^)。これは、くせになりそうだ。