2015年12月アーカイブ

先日、実にひさしぶりに、大阪市立大学の図書館をたずねて、ガッカリした。以前には開架で自由に閲覧できた学術雑誌類の多くが講読打ち切りになっていて、書棚がガラ空き。この大学に非常勤で出講していた頃には、検索端末とコピー機が備え付けられた講師専用ルームで、届いたばかりの直近の雑誌類を閲覧したものだった(本学図書館には無い雑誌類が完備されていて、このためだけに、薄給の非常勤を続けていたようなもの)。私学の向こうをはって建設された立派な学情センターも、中身が無ければ・・・。一時は「東洋のMIT」を目指した大学なのに、これは、ほんとうに悲しいこと。

いっぽう、この秋から大阪市立図書館のAV資料の活用をはじめた。趣味のよい音楽CDが収集されていて、すべて貸出可能。ネット予約して、大阪市内各所に点在する「地域図書館」で現物を受取ることができる(返却も任意の地域図書館で可能、拙宅から自転車10分以内のところに地域図書館が2つもあって非常に便利)。さらに、Naxos Music Library が無料で提供されている。個人で契約すると月額2000円の有料サービスが、図書館に無料登録するだけで自宅から聞き放題。いつの頃からか、図書館員が「ありがとうございました」と言うようになったんだけど、なんだか妙な感覚で、「いえ、こちらこそ」といつも言い返してしまう。むしろ、この言葉は区役所でこそ聞きたいものだ。住民票や戸籍謄本の紙切れ発行に数千円を支払っても、返ってくる言葉はせいぜい「ご苦労さまでした」。

「スターウォーズ?知らない、興味もない」と英国人に言ったら、「そんな人に会うのは生涯で5人目だが、すべて日本人だ」とのこと。それで、エピソードIVからVIまでの3枚組DVDを衝動買いしてしまった。IVだけ見終わったところだが、単純なストーリー、貧弱な映像。この手のものは、何が面白いのかさっぱりわからない^^。

その直後に、ドコモが dTV というサービスをはじめていることを知って、契約すべきかどうか、迷っている。dMagazine にはとてもお世話になっていて、このおかげで週刊誌類を購入することが一切なくなったんだけど、TV のほうはほとんど見ないか、あるいは病み付きになってしまうか・・・。

ヴァント、御影石

正月休みにむけて、ギュンター・ヴァント指揮NDR(北ドイツ放送)交響楽団のDVDを4枚購入。かつてTDKから発売されていた、ヴァント最晩年(80歳代後半)の映像を、中古で揃えた。いずれもヴァントNDRの十八番で、ブルックナー5番7番8番9番とシューベルトの「未完成」(という名の完成された交響曲)。今日とどいた7番をさっそく視聴。指揮をするヴァントは腰が曲がり背中も丸まって、一人で歩くこともままならない様子。さすがに90歳近くの老体そのものなんだけれど、眼光はとてつもなく鋭く、さらに局面局面での彼自身の表情の変化がすばらしい。ヴァント自身のブルックナー解釈が見てとれるようで、アダージョのクライマックス前後(昇天の苦痛から天上の幸せ)などでは、感動のあまり涙腺がゆるんでしまった。

なお、さいきん、拙宅のオーディオ機器を一新。といっても、一枚300円の黒御影石(W30cm×D30cm×H2cm)を2枚購入して、スピーカーの下に置いただけ。音質が確実に向上。インシュレータは6個セット3000円弱の「安物」(10年前に購入)のまま。まぁ、オーディオ伝説なんて、やっぱり、こんなものなんだろう(と自分を納得させて、高額機器へのアップグレードを、また、見送る^^)。

携帯カメラの使用

月曜の講義は、年明けの1回を残すのみとなった。最終日は試験なので、実質的に講義はこれで終了。補講は 1月末。Extra classes to study R だけど Ostensible make-up classes につき I will not take attendance ただし I will be there だから Of course, you can come if you are interested in R とゆうことで(要するに「本気の人だけ来ればいいから」というニュアンスは通じたかな^^)。 。

ところで、今学期の講義のなかで、板書をノートせずに携帯カメラで撮影する学生が目立った(といっても、数名程度だけれど)。見つけるたびに「やめろ」と止めていたが、ある日、ある留学生が言うには、携帯カメラでの板書撮影など自国(フランス)ではあたりまえとのこと(大学や授業内容にもよると思うが、ほんとうかどうかは不明^^)。それですこし考えるに(すくなくとも私の実習講義では)そのほうが良いのではないかとも思えてきた。ノートをとりながら講師の話を聞くよりも、板書は最後にまとめて携帯カメラで撮影してよいからと前置きして、話を聞くことに集中してもらったほうが効率的だし理解も高まりそう(ただ、他の授業や社会に出た場合にもいつも同じ事が通用するわけではないだろうし、それから携帯カメラを持っていない学生への配慮も・・・)。

同僚のお弟子さん、ある大学への専任教員採用が決まった。天晴れ。ボクは傍からながめていただけだけれど、焦らず沈まず、ほんとうによく頑張っていた。大学教員の採用には、これがあるんだなぁ。運とコネが強力に作用するが、コツコツと努力を継続していれば、どこかで真価を認めてもらえる時がくる。苦労をした分だけ基礎体力は強い、これからの見返りはきっと大きいはず。逆に、ほんの僥倖ですんなりと専任教員職にもぐりこめた場合には、分不相応に「センセー」と呼ばれはじめて何かを勘違いするのだろう、端から努力をやめてしまう人も多いように思うけれど・・・。

深夜の居酒屋

水曜の夜は、次の日の朝一番からの講義に備えて、大学内の宿泊施設(ワレン館)に泊まることが多い(帰宅してまた来るより安上がり、1時間半も朝寝ができる)。それで、深夜にはたいてい、付近の飲み屋でひとりチビチビと飲っているのだが、今週は興味深い光景に出くわした。

ある学生カップルが、真後ろの席で、飲んでいる。男のほうが、脳みそを必死で回転させて、彼女をモノにせんと涙ぐましい努力をしている。歯の浮くような男のセリフを背後に聞きながら(ときどき、笑いをこらえながら^^)、こんな男につかまるなよと、女に(心の)声を送り続けた。が、私の応援は通じなかったようだ。(中島みゆきではないが)キミの心がわかるなどとたやすく言える男に、なぜ女はついていくのだろう。学問一筋の学生時代(ウソ)を過ごした私などには、永遠の謎。

そんなこともあり、かなり酔っ払って宿舎に戻ると、入口付近でガイジンさんがタバコをふかしていた。「ここは禁煙ですよ」と言うつもりが、「おぉ私も吸おう」と言ってしまった^^。提携校からの客人。並んで数本ふかしたが、あちらの流儀にあわせて、吸い殻もポイ捨て。あぁ、昔は日本でもこうだったのなぁ(早朝に後始末はしておきました)。

腰まで泥まみれ

中川五郎「腰まで泥まみれ」。かつての若々しい声のバージョンを YouTubeで見つけた。

部下は腰まで泥まみれだが、隊長は叫ぶ「進め」

この歌、さいきんは若い女性歌手もカバーしているようだが、中川五郎の若い頃のものが断然よい。原曲はピート・シーガー "Waist Deep In The Big Muddy" 中川自身の手による日本語訳も実にうまいと思う。

ただ、これを(少なくともいまの時点で)「反戦歌」とするのは少々的外れで無理があるようにも思う。むしろ、社会のどこにでもあるような、属人的な意志決定とかデータ分析力の欠如とか、そういうことへの戒めとされるべきでは。。

先週、教授会後のいつものくだらん飲み会。誰かが漏らした一言で、某訴訟団の代表を自ら引き受けた御仁がいたことを知った。その男気?におもわず目から汗があふれ出し、それを隠すのに四苦八苦^^(あの場にいる予定のない別の男のおかげで、まずい酒の酔いが回っていたせいもあるけれど・・・)。

これも先週だったか、ある人が研究室にやってきて、一時間ほど話をした。彼は職場の現状と行く末を憂いて、彼なりの「夢」を語り続けていたのだけれど、けっきょく、何を聞いたのかよく覚えていない。何かにせかされて無理に語ろうとしているようにも思えた(おおかたは、みんな、わかっていることかも)。。まぁ、ボクも同じ立場に置かれたら・・・

これも先週末、ある宴の席で、清○南□高校とかいう「超進学校」?の出身であることを自慢している人(というか、一群)に会った。こういうのは、よくわからないなぁ。。まぁ、大阪の高校ランクもずいぶんと変わったようだけれど、そういえば、私はこの高校をいわゆる「すべり止め」に受験していたことを思い出した。ついでに、この高校の入試面接で「本学院は学生運動を禁じているが、わかっているかね」と聞かれて「はい、そんなものにはまったく興味ありません」と答えたことも思い出した^^。まぁ今にして思うに、たしかに、もしこの高校に入学していたら、悩み多き青春時代を過ごすこともなく、ひょっとしたら国立一期校に進学できていたかもしれないね〜(ざんねん^^)。悩み多き者よ、されど私の人生、でも斉藤哲夫はやっぱり「チーチキチー吉祥寺」だろう(なぜか、こんなフォークソングも思い出した^^)。

大サービス

土日は、むこう一週間の講義資料づくりでつぶれる。ここ数週間は、英語講義のための資料づくりにかなりの時間を割いた。ここ数週間のお題は、マクロの日本経済の動きをフローチャートでロジカルに追ってみようという感じ。失われた20年の原因と結果、財政政策の失敗、金融政策の大変更(アベノミクス)の効果まで。まぁ、履修登録者も少ないので、レジュメは大サービスでカラー印刷。我が国総理と日銀総裁の写真つき。

  1. 【講義レジュメ】失われた20年と経済政策
  2. 【ワークシート】
怠けずにやってますよ、という言い訳に貼り付けておこう^^。

音楽葬、クラスター分析

さいきんは、「音楽葬」というのがあるそうだ。読経などはいっさい行わずに、故人が生前に好んだ曲をひたすら流すらしい。

音楽葬ではなかったけれど、父の葬儀で流した曲は「暁に祈る」「モンテンルパの夜はふけて」。自分のときには、音楽葬がよい(してくれる人がいれば^^)。ブルックナーのアダージョ、4,6,7,8,9番いずれも捨てがたいが、安上がりに一つということなら、やはり7番か(朝比奈・大フィル at 聖フローリアン)。7番のアダージョはヒトラーも大のお気に入りだった(ヒトラーがひざまずいて感涙にむせぶ写真がナチの情宣に用いられた)そうだ。昭和天皇崩御のおりに某テレビ局が流し続けたという噂も。

葬儀の音楽というと、「ラブ・アクチュアリ」。クリスマスが近づくと特になつかしい映画。出棺のかけ声とともに、ベイシティ・ローラーズの「バイ・バイ・ベイビー」がとつぜん流れ出して、故人の親友(エマ・トンプソン)が吹き出す場面を思い出す。エマ・トンプソンといえば、寒い季節には、映画「日の名残り」のハウスキーパー(女中頭)役もなつかしい。頼りない旦那のおかげで不遇な生活をしているところに、生涯独身を貫くかつての恋人(アンソニー・ホプキンス)が訪ねてくる。一時の迷いで彼の求愛を拒みさえしなければ、大きなお屋敷で幸せな人生を送れたはず。雨の降りしきるバス停で、去って行く彼を見送る姿は切ない。

今学期の「経済情報処理演習II」(カリキュラム的には、中・上級のコンピュータ演習)では、いくつか新しい試みを実践中(というか、この科目は毎年、品を変えている。思いつきではないですよ^^)。
先週は、自己回帰モデル。数列の基本(等差数列、等比数列、フィボナッチ、トリボナッチ)からはじめて、ソニーやパナソニックの株価収益率モデルまで。R の ar関数とpredict関数はよくできていて、たった二行で、自動的にモデル選択から予測まで行える(もちろん、AIC赤池基準などの説明はスキップするけれど^^)。
で、今週は、クラスター分析。二次元の簡単な例からはじめて、いっきょに、Topix core30(国内時価総額ベスト30企業)の株価収益率によるクラスター分類まで。実は、これもまた、R の hclust(dist( )) の入れ子と plot( ) だけでやってしまえるのだ(もちろん、距離の計測法や分類アルゴリズムの説明はスキップ、すべてデフォルトで^^)。直感的にわかりやすいのか、クラスター分析は比較的に好評?だったようで、いつも仏頂面で最後部に座っている学生が、授業のあとに質問に来た^^。

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