音楽葬、クラスター分析

さいきんは、「音楽葬」というのがあるそうだ。読経などはいっさい行わずに、故人が生前に好んだ曲をひたすら流すらしい。

音楽葬ではなかったけれど、父の葬儀で流した曲は「暁に祈る」「モンテンルパの夜はふけて」。自分のときには、音楽葬がよい(してくれる人がいれば^^)。ブルックナーのアダージョ、4,6,7,8,9番いずれも捨てがたいが、安上がりに一つということなら、やはり7番か(朝比奈・大フィル at 聖フローリアン)。7番のアダージョはヒトラーも大のお気に入りだった(ヒトラーがひざまずいて感涙にむせぶ写真がナチの情宣に用いられた)そうだ。昭和天皇崩御のおりに某テレビ局が流し続けたという噂も。

葬儀の音楽というと、「ラブ・アクチュアリ」。クリスマスが近づくと特になつかしい映画。出棺のかけ声とともに、ベイシティ・ローラーズの「バイ・バイ・ベイビー」がとつぜん流れ出して、故人の親友(エマ・トンプソン)が吹き出す場面を思い出す。エマ・トンプソンといえば、寒い季節には、映画「日の名残り」のハウスキーパー(女中頭)役もなつかしい。頼りない旦那のおかげで不遇な生活をしているところに、生涯独身を貫くかつての恋人(アンソニー・ホプキンス)が訪ねてくる。一時の迷いで彼の求愛を拒みさえしなければ、大きなお屋敷で幸せな人生を送れたはず。雨の降りしきるバス停で、去って行く彼を見送る姿は切ない。

今学期の「経済情報処理演習II」(カリキュラム的には、中・上級のコンピュータ演習)では、いくつか新しい試みを実践中(というか、この科目は毎年、品を変えている。思いつきではないですよ^^)。
先週は、自己回帰モデル。数列の基本(等差数列、等比数列、フィボナッチ、トリボナッチ)からはじめて、ソニーやパナソニックの株価収益率モデルまで。R の ar関数とpredict関数はよくできていて、たった二行で、自動的にモデル選択から予測まで行える(もちろん、AIC赤池基準などの説明はスキップするけれど^^)。
で、今週は、クラスター分析。二次元の簡単な例からはじめて、いっきょに、Topix core30(国内時価総額ベスト30企業)の株価収益率によるクラスター分類まで。実は、これもまた、R の hclust(dist( )) の入れ子と plot( ) だけでやってしまえるのだ(もちろん、距離の計測法や分類アルゴリズムの説明はスキップ、すべてデフォルトで^^)。直感的にわかりやすいのか、クラスター分析は比較的に好評?だったようで、いつも仏頂面で最後部に座っている学生が、授業のあとに質問に来た^^。

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このページは、eiichiが2015年12月 4日 09:09に書いたブログ記事です。

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