老親の入院でちょっとアタフタ。病院側に言われるままに個室入院を選んだら(まぁ、大部屋での入院はじっさいにはムリなので)、けっこうな額の保険外費用となる。簡保の入院給付で1/3くらいは返ってくるはずだが、これまではずっと、病院に証明書を発行してもらっていた。この証明書発行に(途方もない)発行料をとられるので、どうにかならないかと調べてみたら、入院事情書というものがあることを発見。入院給付だけなら病院発行の証明書は不要、領収書だけでよいらしい。こんなことはもっとちゃんと知らせておいてよ(郵便局員さんでも知ってる人は少ないらしいけれど・・・涙)。
一週間ほど前に、真夜中に仕事をしながらBGMで鳴らしていたモーツァルトの一節に、ふと衝撃が走った^^。クラリネット協奏曲K622。モーツァルトが死ぬ三ヶ月前の作品、このあとに作曲されたものは小品数曲と未完のレクイエムのみだから、事実上、これがモーツァルトの「白鳥の歌」だろうか。アダージョの美しさは身震いするほどで、(諦めの朗らかさをたたえながら^^)天国への階段を静かにゆっくりと上っていくイメージ。この一週間ほど、こればかりを繰り返して聴いている^^。シフリン David Shifrin と Mostly Mozart orchestra の演奏は、バセット・クラリネットの穏やかな音色がとてもここちよい。この曲の定番らしい二人(レオポルト・ウラッハとザビーネ・マイヤー)の演奏も試してみたが、クラリネットが強く出すぎる印象。
ちなみに、ザビーネ・マイヤーは当代随一のクラリネット奏者で、カラヤンが強引にベルリン・フィルに引き入れようとして楽団員に拒絶された事件の当事者(原因はマイヤーが女性だったこと、そして、うますぎる奏者だったことらしい)。上手なのはなんとなくわかるんだけど、ちょっと出過ぎる感じがするんだな(拙宅のPCオーディオ環境特有のデジタル臭?かもしれんけど・・・)。
最近のPCオーディオ構成は、iMac(Audirvana) ->(旭化成のDAC)-> (パワーアンプ)を通して、ビクターのSX500 Dolce というスピーカーを鳴らしている。20年前に日本橋で購入したもので、実は10年ほどずっと眠らせていたもの(阪神大震災時にトゥイータの防護網を一部破損)。高音域の濁りなどは最早いたしかたないとも思うが、低域のボコボコ感が半端ないので、御影石の上に(昔風に)コンクリートブロックで持ち上げて、インシュレータ二種をかましている。