2016年4月アーカイブ

いろいろ

夕刻に近所のスーパーへ酒の肴を買いだしに出たところ、路上で、うら若い美女に呼び止められた。どなたかと思いきや、卒業生と判明。目と鼻の先のマンションに住んでいるそうで、おそらく、何度も私の姿をみかけていたはず(なぜ、今日は声をかけてくれたのだろうか)。ご近所だからまたぜひ・・・と、とりあえず別れたが、よくよく考えるに、こちらからは連絡のしようがない^^。

鬼海弘雄の新しい写真集「東京模様」が届く。「労働者階級」のしたたかな暮らしぶりがそこはこと感じられて、予想どおりの、良い写真集。作家・編集者は世紀の大傑作のように豪語していて、ネット上にもさっそく、「身震いする」とか「鳥肌がたつ」といった(お手盛り)コメントがあふれているけれど、こんなものは、まぁこんなもので済ませておくのがよいと思うのだ(とくに私の場合、以前に作家本人の講演を聞いて相当に幻滅を感じただけに・・・写真じたいは好きなんだけど・・・^^)。

PCオーディオの再生用に、ドイツ製の小型スピーカを入手。これまで使っていた国産旧型(ペアで10万円弱のクラス)に比べると、深みと繊細さが一段あがった印象、価格なりの響き。10年以上鳴らし続けているメインのスピーカは英国製のブックシェルフ。やっぱり、スピーカー(だけ)は海外製がよいと思う。

連休中は、某調査のデータベース化と、行き詰まっているデータ分析に活路を見いだすために新しい手法をいくつか試してみる。先週先々週、その某調査をめぐって、他学部の若手教員と話をする機会があった。その優秀さにちょっと感心、やはり国立大?(この分野は最低限の数学的な素養がないと・・・)。

会話の波長

ある卒業生が、ひさしぶりに研究室をたずねてくれた。彼との会話は楽しい。聞き上手で、社会問題一般についてよく知っていてどんな話題にも反応してくれる。昨日のお題は、SEALDS、60年安保と70年安保(愛国民主、反日、文系秀才が率いた60年、理系天才が率いた70年などなど^^)。自分じしんが学生時代に読んだ本(柴田翔『されどわれらが日々』など)を紹介して、終了。

新学期の出だしは、絶好調。情報関係の科目は、のきなみに、受講者が増加。今年からスタートさせる夏休み集中講座のほうも登録者数をチェックしたが、予想通り、順調^^。

市場の論理

SNSでたまたま見かけた某経済学者の論考。「目から鱗」という前振りにつられて読んでみたが、なんの意味があるのか不明。いやきっと、私なんぞにはわからない深遠な含意があるのだろうとすておいていたのだが・・・先日ふと、同僚の年輩の先生にも紹介してみたところ「経済学部一回生が犯す誤りだろう」との即答を得て、すこし安心^^。

そのときに、格差や社会正義の話ならこちらが面白いと教わったのが、『ミクロ経済学の力』という本。

この最終章(前半部)を手短にまとめると・・・
思いやりや協調を旨とする「共同体の論理」は、家族や小さな集団といった、「顔の見える人どうしの助け合い」には有効。しかし、それを一国全体に拡げようとして、社会主義は失敗した。「顔の見えない多数の人どうしの助け合い」には「市場の論理」を使うほうがうまくいく。どんな思想に立つにせよ、自己利益の追求(ただしフェアな競争)を旨とする「市場の論理」に依拠せざるをえないというのが、「20世紀の貴重な教訓」。
しかるに、わが国では未だに、共同体の価値観(自己利益追求への嫌悪、競争よりも協調といったスローガン)にのみこだわって社会問題を論じる人が多い。市場における自己利益の追求が社会全体の助け合いの成果(総余剰)を最大化するという「市場の論理」(「エコノミック・リテラシー」)を理解できない人が多い。そして、こういう人たちが言論界や政策決定の場で大きな影響力を持っていることが、現代日本の(思想的状況における)大きな問題だ。

たしかに面白いが、私的には以下の素朴な疑問も・・・
「市場の論理を使うほうがうまくいく」というのは、たしかに「20世紀の貴重な教訓」。しかし、たとえばピケティ『21世紀の資本』によると、20世紀(第二次世界大戦後)は(人類の歴史のなかで唯一)経済成長と所得分配の公平化が両立した時期。20世紀の教訓はどこまで一般化できるのだろうか。
それから、著者によると、親の職業と子の職業の関係をあらわすマトリクス(医者の親から生まれた子供のうち、何%くらいが医者になるか、何%くらいが大企業サラリーマンになるか、といった表)は、3世代くらいを経ると(ひ孫の世代までいくと)ほとんど「定常状態」になり、先祖の職業がなんであったかは、子孫の職業にはまったく影響しなくなるという。この数学命題を援用して、著者は、ロールズ正義論の「無知のヴェール」に新たな解釈を与えているのだけれど・・・。

プライベートであたふたが続くなかで、久しぶりにこんなことを考える機会があった。学者の存在は偉大。

Koboの怪

わたしが楽天Koboで購入する電子書籍は「NHK実践ビジネス英語」「まいにちイタリア語」「まいにちドイツ語」のテキストのみ(ときどき写真雑誌なども。楽天ポイントの使い道が他にないのでほぼ惰性で購入しているが、ほとんど見ていない^^)。イタリア語とドイツ語は初歩の初歩だけでも、とはじめたが・・・(音楽を聴いていて、曲の歌詞はおろかタイトルもわからないのはちょっと情けないから、でもまぁ、退職後のひまつぶしにとっておくべきか^^)。要するに、趣味のものだけ。

それで、そういう、どうでもよいものだけにしておけばよかったんだけど・・・昨日、ある専門書(洋書)を探していて、たまたま、Koboでの販売価格がKindle(アマゾン)より安いことを発見。ポイントに加えてクーポンもあったので購入してしまった。だが、これが、やっぱり胡散臭い代物だった。とうぜんKobo(つまり、タブレット/スマホ)で読むことを前提に購入したのだが、電子書籍本体はコピープロテクト(AdobeDRM)がかかった特殊なpdfファイルで、Adobeの特殊なソフト(Win/Macのデスクトップ)でしか読めないものだった。こんなことは、楽天の販売画面には何の注意書きもなかった(それどころか、どう見てもKoboで読めるとしか解せない画面)。しかも、さらに深刻なことには、書籍本体をダウンロードしようとすると別の会社(出版元)のサイトに飛ぶのだが、そのダウンロード自体ができないという・・・^^。

Koboサポートに電話をしてみたが、応対した担当者にも初出の問題だったらしい(そりゃ、楽天ブックスやKoboで洋書を買おうとするバカは私くらいのものだろう)。説明を何度も繰り返して、ようやく事情が飲み込めたようだったが、対応を検討するので明日まで待ってくれという。もうええからキャンセルさせてよと言っても、キャンセルは原則としてできませんの一点張り^^。

正真正銘「安物買いの銭失い」、さいきん、どうも調子が悪い^^。

エープリル・フール

近所にアフリカ人のご夫婦が住んでいることを発見。今日、旦那さんにお会いしたところ、マンチェスタに4年間住んでマンチェスタ大学を卒業、しかも専攻は経済学だったそうだ。エープリル・フールのほんとうの話、What a small world とお互いに驚きあって、オールド・トラフォード(マンチェスター・ユナイテッドのホーム)や当時のスタープレイヤーなどの話に華が咲いた^^。あの時代のマンチェスタの経済学部なら名前を知っているスタッフもいるので、指導教員の名前を聞いてみたが・・・「忘れた、経済学はひたすら退屈だった」(学士課程だったんだね)。

しかし、この地に越してきて25年になるが、おそらく最初の「ご近所さん」になれそうな予感。逆に、そういえば、ふつうの(日本人の)ご近所さんとはほとんどつきあいがなかったことにあらためて気づく(高層マンション暮らしの典型のような・・・^^)。

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