アルゲリッチ、院ゼミ

チャイコフスキー「ピアノ協奏曲1番」をはじめて聴いたのは半世紀前のこと、マルタ・アルゲリッチ(たしか、当時は「アルヘリッチ」)のピアノで。曲じたいや演奏ももちろん衝撃だったが、レコード・ジャケットの彼女の写真がなんとも艶めかしくてクラクラするほどだった。約半世紀の時を経て、妖艶な美女は老婆に、情熱にあふれる激しいタッチは流麗のきわみに。さいきんはラヴェルのピアノ曲にはまっていて、アルゲリッチと他のピアニストを聴き比べてみることが、週末のささやかな楽しみ^^。
アルゲリッチは、ショパンやリストの超絶技巧ソナタ等では必ず名盤を残している一方で、たとえばベートーヴェン「皇帝」はやらないという風に、天才のこだわりからか?演目を精選した人のようだ。けれど、先日、モーツァルト21番やピアノソナタの録音が発掘?されていたことを知った。彼女が功成り名を遂げる以前、1960年の録音。例によって、CDは海外ショップに発注(このやりかたに慣れると、国内発売しかも日本人演奏家のCDなどはボッタクリとしか思えなくなる^^)。

この4月に私のゼミにやって来た大学院修士1年のT君は勉強熱心な若者で、この数ヶ月のあいだに、私のなかの中国人留学生のイメージを相当に変えてくれた。前期中に「Rによる計量経済学」を精読完了して、夏休み中にはSUR推計をやってみる予定。2年間で目指すところはDSGEのベイズ推計、優秀な若手の同僚にマクロモデルの手ほどきをお願いしているんだけれど(私じしんも勉強せねば・・・^^)。彼は、なにより数学(といっても高校数学だけれど)の素養があることと、実直な性格が良い。先週の授業中に期待値計算がよくわからないと正直に言ってくれたので、今週は火曜木曜に2コマをかけて確率の初歩を学習予定(わかりやすいテキストはないかと探して、田中「計量経済学の第一歩」に至る。さいきんは、ほんとうに良いテキストがいくつか出ていると思う)。

この春学期は東京出張の連続。5月にビッグデータ関連のコンフェランスを聴講、6月中旬と下旬に計算機統計関係のセミナーを聴講。いずれも、宿は、勝手知ったる御茶ノ水(銭湯、飲み屋など^^)。

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このページは、eiichiが2016年5月29日 12:59に書いたブログ記事です。

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